お尻のぶつぶつはニキビですか、それとも毛嚢炎ですか?

お尻のぶつぶつはニキビですか、それとも毛嚢炎ですか?

キム・ジャンジュ約7分編集方針

要点

  • お尻のぶつぶつは毛穴の炎症である毛嚢炎か、角質がつまった毛孔性角化症であることが多く、名前より先に原因を分けて考えます。
  • 見分け方: うみがあって痛ければ毛嚢炎、ざらざらして痛くなければ毛孔性角化症、深いしこりが同じ場所にくり返せば化膿性汗腺炎を考えます。
  • ケア: 細菌なら清潔と消毒・抗菌薬、カビ(酵母)なら抗真菌薬、毛孔性角化症なら角質をやわらげる保湿剤というように、原因ごとに方法が変わります。
  • 熱が出たり赤みが広がったり、痛いしこりが急に大きくなったりしたときは、様子を見ずに受診します。

お尻にできるぶつぶつは、顔のニキビと同じものというより、毛穴に炎症が起きた毛嚢炎(毛包炎)や、角質が毛穴をふさぐ毛孔性角化症であることが多いです。長く座った日や、運動着のまま汗をかいたあとに赤いぶつぶつが増え、手でなでるとざらざらしているのに、顔用のニキビ薬を塗っても変わらないという方が多くいます。

この記事では、お尻のぶつぶつをニキビと分けて考える理由、毛嚢炎・毛孔性角化症・化膿性汗腺炎を見た目と手ざわりで見分ける方法、原因によってケアが変わる理由、早めに受診したほうがよいサインを整理します。

お尻のぶつぶつは、なぜニキビと分けて考えるのですか

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毛嚢炎は、原因が何であれ、毛が生える小さな袋(毛包)に炎症が起きた状態をいいます。毛が生える場所ならどこにでもでき、お尻もよくできる場所のひとつです。見た目は真ん中に小さなうみがある赤いぶつぶつなので、ニキビとまちがえやすいです。

DermNetは、ニキビも広い意味では毛包に起きる炎症のひとつとしてまとめています。そのため「ニキビかどうか」を考えるより、何が毛穴を刺激しているのかを分けるほうが役に立ちます。いちばん多い原因は、皮ふにすむ黄色ブドウ球菌などの細菌です。カミソリやワックスで処理したあとに生えてくる毛、皮ふをおおう軟こうや保湿剤、熱いジャグジーも原因になることがあります。

お尻は長く座って押され、下着や服でこすれ、汗が乾きにくい場所です。こうした条件は毛穴をふさぎ、刺激しやすいので、顔のニキビケアだけではおさまりにくいことがあります。

毛包:皮ふの中で毛が育つ小さな袋です。入り口がふさがったり炎症が起きたりすると、ぶつぶつのように盛り上がります。

毛嚢炎、毛孔性角化症、化膿性汗腺炎はどう違いますか

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お尻のぶつぶつは、さわったときの感じと痛みの強さでおおまかに分けられます。ひとりに二つ以上がまざっていることもあります。

種類見た目あわせて見る手がかり
細菌による毛嚢炎毛穴ごとに赤いぶつぶつ、真ん中にうみ押すと痛く、深くなるとおできになります
毛孔性角化症はだ色・赤・茶色の小さな突起ざらざらして乾燥し、痛くなく冬に目立ちます
化膿性汗腺炎深く痛いしこりが同じ場所にくり返します皮ふがこすれ合う場所で、破れてうみが出て跡が残ります

毛孔性角化症は、角質が毛穴をふさいでできる小さな突起で、鳥はだのように見え、なでるとざらざらします。DermNetによると、10代の50〜70%、成人の40%にあるほどよくあるもので、二の腕と太ももの外側にいちばん多いですが、お尻にもできます。感染ではないのでうつらず、うみや痛みがほとんどない点が毛嚢炎と違います。

手でなでたときにざらざらするだけで痛くなければ毛孔性角化症に、ひとつひとつが赤く押すと痛く、うみが見えれば毛嚢炎に近いです。わき・足のつけ根・お尻のように皮ふがこすれ合う場所に深いしこりがくり返し破れて跡が残るなら、化膿性汗腺炎を考える必要があります。

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原因によってケアの方法が変わるのはなぜですか

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細菌による毛嚢炎は、皮ふを清潔にし、消毒成分の入った洗浄剤やクリームを使い、必要なら抗菌薬の塗り薬や飲み薬を使います。同じぶつぶつでも、酵母(マラセチア)が原因なら話が変わります。マラセチア毛嚢炎は、大きさのそろった小さなぶつぶつがかゆみをともなってでき、ニキビの特徴である黒い角栓がなく、おもに背中と胸に出ます。暑く湿った気候、汗、皮ふをおおう保湿剤、抗菌薬の服用がきっかけになることがあるので、抗菌薬がかえって合わないこともあります。

酵母が原因なら、皮ふをおおう保湿剤と抗菌薬をやめ、抗真菌薬を数週間使います。治療がうまくいってもまたできることが多いので、汗や湿気のようなきっかけをいっしょに減らすことが大切です。

毛孔性角化症は感染ではないので、消毒や抗菌薬ではよくなりません。尿素・乳酸・サリチル酸のように角質をやわらげたり、うるおいを補ったりする成分の入った保湿剤を続けて塗るのが基本で、乾燥する冬に目立ちやすいです。完全になくす方法はありませんが、大人になるにつれて薄くなることが多いです。

原因によってケアの方法が変わるのはなぜですか原因によってケアの方法が変わるのはなぜですか

ムダ毛処理の刺激でできた毛嚢炎は、処理をやめ、おさまってから3か月ほど待ってから再開するようすすめられています。お尻の毛嚢炎が長くくり返す場合は、毛そのものを減らすレーザー脱毛を考えることもあります。

STONクリニックを受診する前に、こう整理してください

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お尻のぶつぶつは見た目だけでは原因が分からないこともあるので、診察ではぶつぶつの形とあわせて、いつからできたか、かゆいか痛いか、最近飲んだ抗菌薬やムダ毛処理の有無、汗がこもる生活習慣をうかがいます。必要なときは、うみを少しとって原因菌を調べる検査をすることもあります。

ご自宅では、汗をかいたあとにぬれた運動着を長く着ないこと、きつすぎる服を避けること、つぶしたりつめでむしったりしないことから始めてみてください。つぶすと炎症が深くなり、おできになったり跡が残ったりすることがあります。

当治療は自由診療(保険適用外)です。費用は範囲と回数により異なります。次のサインがあるときは、様子を見ずにすぐ受診してください。

  • 熱が出たり寒気がしたりして、赤みがまわりに広がります
  • 痛くて硬いしこりが急に大きくなったり、うみがたまったりします
  • 深いしこりが同じ場所で破れては治ることをくり返します

カウンセリングでは「私のお尻のぶつぶつは、細菌の毛嚢炎、マラセチア毛嚢炎、毛孔性角化症のどれに近いですか?」から聞くと、ケアの方向を理解しやすくなります。お問い合わせの際は、ぶつぶつができた時期、かゆみや痛みの有無、最近飲んだ薬、これまで塗ってみた製品をあわせてお知らせください。

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参考文献

  1. 毛嚢炎の原因と治療 — DermNet, 2014 — DermNet NZ
  2. マラセチア(酵母)毛嚢炎 — DermNet, 2020 — DermNet NZ
  3. 毛孔性角化症 — DermNet, 2022 — DermNet NZ
  4. ニキビに似たほかの皮ふの病気 — American Academy of Dermatology — American Academy of Dermatology

よくあるご質問

Q. お尻のぶつぶつもニキビですか?

A. お尻のぶつぶつは、毛穴に炎症が起きた毛嚢炎か、角質が毛穴をふさいだ毛孔性角化症であることが多いです。広い意味ではニキビも毛包の炎症にふくまれますが、原因によってケアが変わるので、名前より原因を分けることが大切です。うみ・痛み・ざらつき・かゆみをあわせて見ると、方向をつかみやすくなります。

Q. 毛嚢炎と毛孔性角化症はどう見分けますか?

A. 毛嚢炎は毛穴ごとに赤いぶつぶつができ、真ん中にうみがあって押すと痛みます。毛孔性角化症は小さな突起がざらざらとふれ、痛くなく、冬に目立ちやすいです。二つがまざっていることもあるので、正確な判断は診察でおこないます。

Q. 顔用のニキビ薬をお尻に塗ってもいいですか?

A. 原因に合わなければ、効果が小さいことがあります。マラセチア毛嚢炎では抗菌薬がかえってきっかけになることがあり、毛孔性角化症は感染ではないので消毒や抗菌薬ではよくなりません。使っていた薬があれば、カウンセリングのときにお知らせください。

Q. 長く座っているとひどくなりますか?

A. お尻は長く座って押され、服でこすれ、汗が乾きにくい場所なので、毛穴が刺激されやすいです。汗をかいたらぬれた服を長く着ないこと、きつすぎる服を避けることから始めてみてください。生活習慣を変えてもくり返すなら、原因を確かめるのがよいです。

Q. つぶせば早く治りませんか?

A. つぶしたりむしったりすると、炎症が深くなっておできになったり、跡が残ったりすることがあります。うみが見えていても、手でさわらないほうがよいです。痛いしこりが大きくなるときは受診してください。

Q. 毛孔性角化症は完全になくなりますか?

A. 毛孔性角化症を完全になくす方法はありませんが、大人になるにつれて薄くなることが多いです。尿素・乳酸・サリチル酸などの入った保湿剤を続けて塗ると、ざらつきを減らすのに役立ちます。感染ではないので、ほかの人にうつりません。

Q. 同じ場所に深いしこりがくり返しできるときは、何を疑いますか?

A. わき・足のつけ根・お尻のように皮ふがこすれ合う場所に、深く痛いしこりがくり返し破れて跡が残るなら、化膿性汗腺炎かもしれません。米国皮膚科学会は、治療を受けることで悪化を防げると案内しています。くり返すときは、先のばしにせず受診してください。

Q. ムダ毛処理のあとにぶつぶつができました。どうすればいいですか?

A. 処理のあとに生えてくる毛が毛穴を刺激して、毛嚢炎ができることがあります。DermNetは、処理をやめ、おさまってから3か月ほど待って再開するようすすめています。長くくり返すときは、毛そのものを減らすレーザー脱毛を考えることもあります。

キム・ジャンジュ

キム・ジャンジュ 首席院長

JANGJU KIM

キム・ジャンジュ医師は、明洞ロッテホテルのストーンクリニックの院長です。

経歴・学歴

  • 현) 스톤클리닉 명동 롯데호텔 원장
  • 경희대학교 의과대학 졸업
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