要点
- ヒアルロニダーゼはヒアルロン酸を分解する酵素で、対象となる製剤が限られます。
- 形の調整はむくみが落ち着くのを待てますが、血流のサインは待てません。
- 痛みの増強、皮膚が白く暗く見えること、網目状のまだらは警告のサインとされています。
- 閉塞が疑われる場合は充填剤 1 mL あたり約 600 から 750 単位を分けて投与する目安があります。
- 眉間、鼻、額はリスクが高く、ゆっくり低い圧で少量ずつ注入する必要があります。
ヒアルロン酸を注入したあとで、形を整えたいと感じることはあります。本記事では、様子を見る場合と、溶解を検討する場合と、すぐに受診が必要な場合の分かれ目を整理します。
ヒアルロニダーゼは何をする薬ですか
ヒアルロニダーゼはヒアルロン酸を分解する酵素です。現在使われている注入材の多くは架橋されたヒアルロン酸ですので、該当部位に酵素を入れることで、ゲルの分解を早める形になります。取り出すわけではありません。
そのため対象は限られます。入れたものがコラーゲン産生を促すタイプなど、ヒアルロン酸以外の素材であれば溶解という選択肢は成り立ちません。診察のときは、まず何を入れたのかを確認してください。
形の調整と、急いで対応する状況の違い
しこりのような手ざわり、左右差、思ったより膨らんで見える部分。こうした形の相談は、多くの場合すぐに動く必要はありません。注入直後のむくみが落ち着くまでには時間がかかりますし、初期に不均一に見えた部分が自然に整うこともあります。
一方で、血流が妨げられている状況は別です。文献では、痛みが引かずに強くなること、皮膚が白く、あるいは暗く見えること、網目状のまだらな見え方が警告のサインとして挙げられています。内出血やむくみそのものはよくある反応ですが、時間ごとに悪化していく場合は性質が異なります。
注入後に視力の変化や目のまわりの痛みが出た場合は緊急の対応が必要です。合意文献でも、充填剤のあとの視覚症状はただちに対応し専門医へつなぐべき状況として扱われています。翌日の予約を待つ場面ではありません。
量と間隔はどのように考えますか
投与量は一つの決まった数字ではありませんが、文献の範囲は思われているより具体的です。血管の閉塞が疑われる場合について、該当部位の充填剤 1 mL あたりおよそ 600 から 750 単位を、30 分から 60 分ほどの間隔で分けて投与するという目安が示されています。反応を確認しながら進める形です。
製剤の性質も時間に関わります。単相性で架橋密度が高いゲルは反応が遅いことがあり、同じ資料では効果が出そろうまでに一日ほどかかる場合があると説明されています。一時間で変化がないからといって、反応していないとは限りません。
形の調整が目的の場合は量がかなり少なくなり、回数を分けて進めます。溶かしすぎること自体が別の問題になるためです。必要以上に減ると、その部位がへこんで見えることがあり、戻すほうが時間がかかります。
リスクを下げるために
眉間、鼻、額は眼のまわりの血流とつながる血管に近く、他の部位より注意が必要とされています。合意文献では、これらの部位でゆっくり、低い圧で、1 回あたり 0.1 mL 未満に分けて注入することが強調されています。
カニューレを選ぶことで血管に入る可能性を下げられる部位もありますが、すべてに当てはまる答えではなく、鼻については器具にかかわらずリスクが高い部位のままです。手技でリスクは下げられますが、ゼロにはできません。
まとめ
待つ、整える、溶かすは、それぞれ別の状況に対する答えです。形の相談は時間を置くことで解決する場合が多く、血流に関わるサインは待てません。受診の際は、使用した製剤名、注入した時期、部位をお伝えください。反応や経過には個人差がありますので、部位を実際に確認できる専門医と相談したうえでお決めいただくのが安全です。
参考文献
- Considerations for Proper Use of Hyaluronidase in the Management of Hyaluronic Acid Fillers — PubMed Central
- Vascular Occlusion after Hyaluronic Acid Filler Injection — PubMed Central
- A Consensus on Minimizing the Risk of Hyaluronic Acid Embolic Visual Loss and Suggestions for Immediate Bedside Management — PubMed Central
よくあるご質問
Q. 注入したあと、どのくらいで溶解を検討できますか。
A. 形の相談であれば、まずむくみが落ち着くのを待つことが多いです。初期の不均一さが自然に整う場合があるためです。血流のサインがある場合は、待たずに受診してください。
Q. すべての注入材を溶かすことはできますか。
A. できません。ヒアルロン酸に働く薬ですので、コラーゲン産生を促すタイプなど他の素材には反応しません。その場合は別の方針で考えることになります。
위영진 대표원장
YOUNGJIN WI
経歴・学歴
- 현) 뷰티스톤의원 합정점 대표원장
- 서울대학교 의과대학 졸업
- 서울대학교병원 수련의
- 서울대학교병원 전문의
学会活動
- 현) 대한임상미용의학회 학술이사
- 현) 대한레이저피부모발학회 회원
- 현) 대한미용성형레이저학회 회원
- 현) 대한비만학회 비만전문인증의
- 현) 대한비만미용체형학회 회원
- 현) 아프로메디온 키닥터 최고자문위원
- 현) 대한신경근골격초음파학회 회원
- 현) 대한필러학회 회원