フィラーの境界が数か月後にぼやけて見えるとき何を確認しますか

フィラーの境界が数か月後にぼやけて見えるとき何を確認しますか

キム・ジャンジュ約9分編集方針

要点

  • 境界がぼやける変化が一つの原因で説明できない理由が分かります
  • むくみ、移動、残っているフィラーの時間軸の違いが分かります
  • 画像で追った報告で部位ごとに残り方が違ったことが分かります
  • 溶かす話をする前に何を記録しておくとよいかが分かります

最初の一か月は自然に見えていました。数か月たって鏡を見ると、入れた場所より少し上や横も一緒にふっくら見えます。指で押すと境界が以前ほどはっきりせず、写真ではある角度だけそう見えます。

このとき最初に浮かぶ言葉は移動です。けれども境界がぼやける状態は一つの原因から来るわけではありません。まだ残っているむくみ、実際に入れた場所を離れたもの、そして思ったより長く残っているフィラーが、別々の時間軸で同じ見え方をつくります。

本記事では、この三つがどう分かれるのか、画像で追った報告でフィラーがどれだけ残っていたのか、診察で何から確認するのかを順に見ていきます。

この記事はBeautystone Clinicの施術情報をまとめたものです。個人差があるため実際の結果は異なる場合があり、施術を受けるかどうかは皮膚科専門医と相談して決めるのが安心です。

境界がぼやけて見える変化は三つに分かれます

境界がぼやけて見える変化は三つに分かれます境界がぼやけて見える変化は三つに分かれます

まず最も多いのは、まだ引いていないむくみです。米国皮膚科学会はフィラー後の軽い反応として赤み、むくみ、圧痛、ときどきあざを挙げ、これらは通常7日から14日以内に、それより早く落ち着くことが多いと書いています。

二つめは、入れた場所を実際に離れた場合です。フィラーの有害事象をまとめた総説には適切でない注入手技や過剰な使用がフィラーを移動させ、左右差、凹凸、しこり、数珠状の形をつくることがあり、表情の動きが大きい部位では筋肉の収縮が入れた場所からフィラーをずらすことがあると書かれています。同じ総説には、こうした不整は注入直後に起こることもあり、3か月から6か月の時間差をおいて現れることもあると記されています。

三つめは、思ったより多く残っているフィラーです。顔の脂肪は複数の脂肪コンパートメント*に分かれていて、区画ごとに動きや減り方が違います。同じ量を同じ日に入れても、ある区画では想定どおり減り、別の区画では長く残るため、残っている側がふっくら見えて境界が和らぎます。

*脂肪コンパートメント: 顔の皮膚の下の脂肪が複数の区画に分かれている構造です。区画ごとに厚みや動きが違うため、同じ施術でも部位によって結果と持続期間が変わります。

境界がぼやけて見える変化は三つに分かれます境界がぼやけて見える変化は三つに分かれます

むくみ、移動、残っているフィラーは時間軸が違います

むくみ、移動、残っているフィラーは時間軸が違いますむくみ、移動、残っているフィラーは時間軸が違います

三つを分ける最も実用的な基準は、いつからそう見えたかです。むくみは施術直後から始まり、数日で減っていきます。場所を離れた形は最初の数週間にはなく、後から目につくことが多いです。残っているフィラーは、減ると思っていた時期が過ぎても形がそのままのときに思い浮かびます。

米国皮膚科学会の資料はヒアルロン酸ゲルを4か月から12か月、ポリ乳酸を1年から3年としています。皮膚科の資料は別の書き方で、ヒアルロン酸についてボリュームの効果はおおむね3か月から9か月続き、施術直後は赤み、あざ、むくみ、圧痛が出ることがあり、これらは通常数日で改善すると書いています。数字が違うのは製品と部位が違うためですので、一つの値にまとめずに並べて見ていきましょう。

同じ方を数年追った画像の報告もあります。中顔面とあごにヒアルロン酸を受けた47歳男性を磁気共鳴画像で追った報告には3回目の施術後2日、19か月、21か月、27か月に撮影し、27か月の間にヒアルロン酸が他の脂肪区画へ移動した根拠はなく、こめかみと頬の外側の浅い脂肪区画では27か月まで信号が保たれ、あごでは19か月でほぼ完全に分解していたと書かれています。一人を追った症例報告ですので、部位ごとに結果が分かれた点をご覧ください。

三つを並べると次のようになります。

比べる点まだ残るむくみ場所を離れた場合残っているフィラー
始まった時期施術直後からです数週間から数か月後です減ると思った時期の後です
変化の向き数日で減っていきます多くはそのままです形がほぼ変わりません
触った感じ全体がやわらかく張ります入れていない場所で触れます入れた場所で触れます
一緒に見るもの赤み、圧痛、あざです境界の形と角度差です日付、製品、総量です
診察で行うこと経過を待ちます位置を確認します残った量を確認します

実際は二つが重なっていることもよくあります。施術から一か月たっていない場合はむくみが混ざっている可能性が高く、その時点で最終の形を判断するのは難しいです。

なぜBeautystone Clinicでは溶かす前に時間軸を確認するのでしょうか

なぜBeautystone Clinicでは溶かす前に時間軸を確認するのでしょうかなぜBeautystone Clinicでは溶かす前に時間軸を確認するのでしょうか

Beautystone Clinicでこのご相談を受けるとき、溶かす話は後のほうに出てきます。先に確認するのは、いつどこに何をどれだけ入れたか、今の見え方がいつから始まったか、その後追加で入れたことがあるか、どの角度と表情で目立つかです。

記録がないと三つが分かれないからです。同じ見え方でも施術2週間後か8か月後かで読む向きが反対になります。何回かに分けて入れた場合は総量と間隔も条件になりますので、日付と製品を並べることに時間を使います。

顔全体のバランスも一緒に見ていきます。片側がふっくら見えるのが元からの左右差なのか今回の施術によるものなのかは、一つの部位だけでは判断が難しいです。

ここまで整うと選択肢は自然に絞られます。待つもの、位置を確認するもの、残った量を扱うものを分けることに初回の時間を使います。

確認の流れと、副作用・ダウンタイムの目安です

確認の流れと、副作用・ダウンタイムの目安です確認の流れと、副作用・ダウンタイムの目安です

記録の整理と診察から始めます。施術日、製品、部位、量を突き合わせ、今の見え方がその条件で説明できるかを見ていきます。

次は時間の問題です。軽い反応は通常7日から14日以内に落ち着きますので、その期間の中であれば経過を見るほうが先に来ます。反対に数か月たって形が変わっていない場合は、むくみでは説明しにくくなります。

残った量を疑う場合は画像の記録が根拠になります。20年近くヒアルロン酸を複数の部位に受けた一例をまとめた報告には累積の注入量が30ミリリットルを超えると保守的に見積もられ、頬骨と口のまわりに皮下の密度が高い領域が認められ、ヒアルロン酸は分解される素材ですが、よく引用される期間内に完全に消えることはすべての場合に当てはまらないと書かれています。同じ報告は、この長期の残存が組織へ徐々に統合される過程かもしれないとまとめています。こちらも一例ですので頻度は分かりません。

ヒアルロン酸はヒアルロニダーゼという酵素で分解できますので、三つのどれと判断するかで扱う範囲と時期が変わります。皮膚科の資料には、目のまわりに注入したヒアルロン酸がまれに網膜動脈の閉塞によって視力低下や失明を起こしたと報告されていると書かれています。痛みが強くなる場合、皮膚が白くなったりむらになる場合、視野に変化がある場合は、待たずにすぐ受診してください。

確認の流れと、副作用・ダウンタイムの目安です確認の流れと、副作用・ダウンタイムの目安です

まとめと、相談前に整えておきたいことです

まとめと、相談前に整えておきたいことですまとめと、相談前に整えておきたいことです

役に立つのは施術歴です。いつ、どの部位に、どの製品を、どれだけ入れたかを日付順に書いておいてください。製品名が思い出せない場合は支払い記録の名称でも役に立ちます。

次に写真です。施術前、施術直後、今を同じ角度と明るさで比べられると、むくみか形かが早く分かれます。正面と左右の側面、笑った表情と戻した状態をそれぞれ残しておきましょう。

最後に、いつからそう見えたかを覚えておいてください。日付までは難しくても、数週間後か数か月後かだけで時間軸が決まります。その後追加で入れたか、圧痛や赤みがあったかを加えると、一度のご相談で方向を決められます。

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参考文献

  1. これらは通常7日から14日以内に、それより早く落ち着くことが多い — American Academy of Dermatology
  2. 適切でない注入手技や過剰な使用がフィラーを移動させ、左右差、凹凸、しこり、数珠状の形をつくることがあり、表情の動きが大きい部位では筋肉の収縮が入れた場所からフィラーをずらすことがある — PubMed Central
  3. ボリュームの効果はおおむね3か月から9か月続き、施術直後は赤み、あざ、むくみ、圧痛が出ることがあり、これらは通常数日で改善する — DermNet NZ
  4. 3回目の施術後2日、19か月、21か月、27か月に撮影し、27か月の間にヒアルロン酸が他の脂肪区画へ移動した根拠はなく、こめかみと頬の外側の浅い脂肪区画では27か月まで信号が保たれ、あごでは19か月でほぼ完全に分解していた — PubMed Central
  5. 累積の注入量が30ミリリットルを超えると保守的に見積もられ、頬骨と口のまわりに皮下の密度が高い領域が認められ、ヒアルロン酸は分解される素材ですが、よく引用される期間内に完全に消えることはすべての場合に当てはまらない — PubMed Central

よくあるご質問

Q. フィラーを入れた場所の境界がぼやけたら移動したということでしょうか

A. そうとはかぎりません。フィラーの有害事象をまとめた総説は、移動を適切でない注入手技や過剰な使用と結びつけて説明し、不整が注入直後にも、3か月から6か月の時間差をおいても現れると書いています。実際に多い説明は、まだ残っているむくみと、部位ごとに違う残り方です。ですからいつからそう見えたかが判断の出発点になります。施術から2週間以内であれば経過を見るほうが先に来ます。

Q. 施術の後いつから最終の形として見てよいのでしょうか

A. 軽い反応が落ち着いた後です。米国皮膚科学会の資料は、赤み、むくみ、圧痛、ときどきあざといった反応が通常7日から14日以内に落ち着くことが多いと書いています。同じ資料は多くのフィラーがすぐ、またはほぼすぐ結果が見える方式だとまとめ、ポリ乳酸は2週間から3週間後に結果が見えると記しています。素材によって判断の時期が変わります。

Q. 頬にフィラーを入れて1年たつのにそのままなのは変でしょうか

A. 期間だけで変とは言いにくいです。米国皮膚科学会の資料はヒアルロン酸ゲルを4か月から12か月としていますが、磁気共鳴画像で27か月追った症例報告では、こめかみと頬の外側の浅い脂肪区画で27か月まで信号が保たれ、あごでは19か月でほぼ完全に分解していました。同じ方の中でも部位ごとに分かれたという意味ですので、残っていること自体をすぐ問題とはみなしません。

Q. 目の下や眉間のような敏感な場所では基準が違うのでしょうか

A. はい、より注意が必要な場所として整理されています。フィラーの有害事象の総説は、ほうれい線での入れすぎが余った量を上へ押し上げることがあると書き、額、目のまわり、下まぶたの前縁、涙袋の溝を移動が見られる部位として挙げています。皮膚科の資料には、目のまわりに注入したヒアルロン酸がまれに網膜動脈の閉塞で視力低下や失明を起こしたと報告されているとも書かれています。ですからこうした場所で境界がぼやけたりしこりに触れる場合は、待つより先に診察で確認してください。痛みが強くなる、皮膚の色が変わる、視野に変化がある場合はすぐ受診してください。

キム・ジャンジュ

キム・ジャンジュ 首席院長

JANGJU KIM

キム・ジャンジュ医師は、明洞ロッテホテルのストーンクリニックの院長です。

経歴・学歴

  • 현) 스톤클리닉 명동 롯데호텔 원장
  • 경희대학교 의과대학 졸업
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