ハイフ後の顔のしびれや口角の動きにくさ、何週で戻るか目安を解説

ハイフ後の顔のしびれや口角の動きにくさ、何週で戻るか目安を解説

キム・ジャンジュ約6分編集方針

要点

  • ハイフ後の「感覚だけのしびれ」と「筋肉が動きにくい状態」は別のもので、対応も異なります。
  • 回復の目安: 筋力低下は通常4〜6週、感覚のしびれは多くが4週ほどで薄れます。
  • 1週間を過ぎてしびれの範囲が広がる、強くなる場合は、様子見の段階ではありません。
  • すぐ連絡を: 片側の口角・唇・眉が動きにくい、水ぶくれやじゅくじゅくが出た、目が痛い・見えにくいときは、すぐに受診が必要です。

ハイフ(HIFU、高密度焦点式超音波)のあと、触ったときにしびれる・感覚が鈍いだけなら、多くは4週ほどで薄れていきます。片側の口角や下唇、眉が動きにくい場合は話が別です。この筋力低下も通常は4〜6週で回復しますが、様子を見る前に医師へ伝えて診察を受けてください。

ハイフ後に片側だけしびれる理由

ハイフ後に片側だけしびれる理由ハイフ後に片側だけしびれる理由

ハイフは皮膚の表面ではなく、約3〜4.5mmの深さにある皮下組織と筋膜(SMAS)に熱を集める治療です。その近くには細い神経が通っています。熱や炎症でその神経が一時的にうまく働かなくなると、しびれや筋力低下が起こります。神経の通り道には個人差があるため、同じ照射でも片側だけに出ることがあります。

筋膜(SMAS):皮下脂肪の下で顔の筋肉を覆う薄い膜。ハイフが熱を集める深さのひとつです。

ハイフ後に片側だけしびれる理由ハイフ後に片側だけしびれる理由

こめかみ・額のあたりとフェイスラインの下は、神経が浅いところを通るため、照射を避ける部位とされています。フェイスラインの下には、下唇や口角を下に引く筋肉へ向かう神経の枝が通っています。この枝が影響を受けると、笑ったときに片側の下唇や口角が動きにくくなります。

しびれはどのくらい起こるか

しびれはどのくらい起こるかしびれはどのくらい起こるか

頻度は高くありません。16の研究・573人をまとめたレビューでは、一時的な感覚の異常(しびれや過敏)は4人でした。別の施設で39人の記録を振り返った報告では、3人に一時的な唇や眉の筋力低下がありました。ただしこの39人の多くは同じ日に首へのレーザーも受けており、ハイフ単独の典型例とはいえません。

米国FDAの医療機器の不具合報告データベースでは、少し違う傾向が見られます。2025年のレビューでは、神経の損傷・部分的なしびれ・感覚の異常が多く報告された項目に入っていました。任意の報告を集めたデータのため頻度は計算できませんが、神経に関わる変化は患者さんが気づきやすく、報告されやすいといえます。

感覚のしびれと筋力低下の見分け方

感覚のしびれと筋力低下の見分け方感覚のしびれと筋力低下の見分け方

鏡の前でいくつか表情を作ると、多くは見分けられます。触ると鈍い・ピリピリする・自分の肌ではないように感じても、左右の表情が同じなら感覚の神経によるものです。歯を見せて笑う、唇をすぼめる、眉を上げるときに片側だけついてこないなら、筋肉を動かす神経によるものです。

違い感覚のしびれ筋力低下皮膚のやけど
感じ方鈍い、ピリピリ片側の口角や眉が動きにくい水ぶくれ、じゅくじゅく、かさぶた
確かめ方指先で左右を比べる歯を見せて笑う、眉を上げる照射部位の皮膚を見る
一般的な経過多くは4週ほど通常4〜6週診察で判断
すること範囲に印をつけて撮影すぐ連絡すぐ連絡

感覚のしびれだけなら、鏡を見ながらアイライナーでしびれる範囲をなぞり、写真に残しておきましょう。数日おきに同じ方法で撮ると、範囲が狭くなっているかがひと目でわかります。表情が変わった場合は、自宅で記録を続けるより先に医師へ伝えてください。

しびれと筋力低下が戻るまでの週数

しびれと筋力低下が戻るまでの週数しびれと筋力低下が戻るまでの週数

神経への刺激による筋力低下は、通常4〜6週で後遺症なく回復します。42例を振り返った記録では、早めに理学療法を行った場合は平均約3.2週、行わなかった場合は平均約4.6週で回復していました。あらかじめ比較のためにグループを分けた調査ではないため、大まかな目安として見てください。

しびれと筋力低下が戻るまでの週数しびれと筋力低下が戻るまでの週数

感覚のしびれは3日以上続くことが多いものの、4週ほどで薄れていきます。一方で、ピリピリ感と感覚の異常が約6か月続いた報告も1件あります。回復のペースには個人差があります。1か月たってもしびれの範囲が変わらない場合は、もう一度診察を受けてください。

様子を見てよい反応とすぐ連絡が必要な症状

様子を見てよい反応とすぐ連絡が必要な症状様子を見てよい反応とすぐ連絡が必要な症状

照射部位のヒリヒリ感、押したときの痛み、数日続く腫れ、触ったときの鈍さが毎日少しずつ軽くなっているなら、回復の途中です。個人差はありますが、赤みは約2日、腫れは約8日、内出血は約20日で落ち着くとされています。この範囲内で左右の表情が同じなら、写真を残しながら様子を見てかまいません。

次のような場合は待たずに、治療を受けたクリニックへすぐ連絡してください。

  • 笑う・話すときに、片側の口角・下唇・眉がもう一方より動きにくくなっています。
  • 1週間を過ぎて、しびれの範囲が広がっている、または強くなっています。
  • 照射部位に水ぶくれ、じゅくじゅく、ただれが出たり、皮膚が黒っぽく変わったりしています。
  • 痛みが強くなり、膿や熱感があります。
  • 目が痛む、かすむ、見えにくいといった症状があります。

筋力低下と目の症状は、ハイフの合併症の中でも重い段階とされ、早めの受診が必要です。自然に治ることが多いとしても、診察を先延ばしにしないでください。

連絡するときに準備しておくこと

医師がまず知りたいのは、どこにどの深さで照射したかです。治療を受けたクリニックに、機器の名前、使った深さ(例:3.0mm・4.5mm)、部位ごとのショット数を記録でもらっておきましょう。同じ明るさで、歯を見せて笑った顔・唇をすぼめた顔・眉を上げた顔を1枚ずつ撮り、しびれる範囲をなぞった写真も添えると判断しやすくなります。

当治療は自由診療(保険適用外)で、費用は部位やショット数により異なります。ソウルの STON Clinic に相談するときは、治療日、症状が始まった日、これらの写真を添えてください。次のハイフをいつ、どの深さで受けるかは、感覚と動きが元に戻ってから診察で決めます。

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参考文献

  1. ハイフの合併症の重さ別の対応と、神経による筋力低下の回復期間 — J Cosmet Dermatol, 2026 — PubMed Central
  2. 16の研究・573人のハイフの効果と副作用のまとめ — Int J Environ Res Public Health, 2023 — PubMed Central
  3. ハイフの副作用:論文と米国FDAの報告データの検討 — Dermatol Surg, 2025 — PubMed Central
  4. 39人中3人に起きた一時的な唇・眉の筋力低下 — Dermatol Surg, 2014 — PubMed Central

よくあるご質問

Q. 1か月たってもしびれが変わらない場合は?

A. 4週たってもしびれの範囲が狭くならない場合は、もう一度診察を受けてください。感覚のしびれは多くが4週ほどで薄れますが、16の研究をまとめたレビューには、ピリピリ感と感覚の異常が約6か月続いた例が1件ありました。日付入りの範囲の写真があると、良くなっているか判断しやすくなります。

Q. 照射中に熱すぎる、ピリッとするときは伝えてよいですか?

A. はい、すぐに伝えてください。熱が一か所に集まりすぎていないかを施術者が判断する手がかりの一つが、患者さんの感覚です。そのため、神経ブロック麻酔で感覚を完全に止めると熱さを伝えられなくなる点に注意が必要だとされています。

Q. 以前に糸リフトやフェイスリフトを受けていますが、リスクは変わりますか?

A. 以前の手術や糸リフトで皮膚の下の構造が変わっている可能性があるため、治療前に伝えてください。2026年のハイフの合併症に関するレビューでも、フェイスリフト歴のある人の神経損傷について触れています。受けた時期と部位を伝えると、照射の深さと範囲を決める参考になります。

Q. マッサージや温めるとしびれは早く治りますか?

A. 自宅でのマッサージや温めが神経の回復を早めるという根拠は見当たりません。医学文献で回復を助ける方法として挙げられているのは、診察後の理学療法や飲み薬のステロイドなどの治療です。照射部位を強くこするより、写真で記録して診察を受けるほうがよいでしょう。

Q. 前回口角が動きにくくなりましたが、またハイフを受けられますか?

A. 動きが完全に戻っていれば、再び受けること自体が妨げられるわけではありません。前回どこに症状が出たか、どの深さを使ったかを伝えることで、その部位を避けたり深さを変えたりする計画が立てられます。前回の治療記録を持参してください。

キム・ジャンジュ

キム・ジャンジュ 首席院長

JANGJU KIM

キム・ジャンジュ医師は、明洞ロッテホテルのストーンクリニックの院長です。

経歴・学歴

  • 현) 스톤클리닉 명동 롯데호텔 원장
  • 경희대학교 의과대학 졸업
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