要点
- 高強度超音波がどの深さに作用し、その層に何があるかがわかります。
- 脂肪が減る条件と保たれる条件を分ける基準がわかります。
- やつれて見える印象が脂肪量だけの問題ではない理由がわかります。
- 相談前に写真と記録で準備しておくべきことがわかります。
リフティングの相談でよく耳にする不安のひとつが「施術後に顔がこけて見えないか」という心配です。知人の体験談を聞いてきた方や、ネットの口コミを読んで不安を抱えている方も少なくありません。
本記事では、高強度の超音波リフトが皮膚のどの深さで何を変えるのか、脂肪が減る条件と保たれる条件はどう分かれるのか、そして相談の前に確認しておきたいポイントを順番に整理します。施術の効果や結果には個人差があり、受けるかどうかは皮膚科の専門医とご相談の上で決めていただくことをおすすめします。
この記事は Beautystone の施術情報をまとめたものです。個人差があるため実際の結果は異なることがあり、施術を受けるかどうかは皮膚科の専門医と相談して決めていただくのが安心です。
高強度リフトで「やつれて見える」という話はどこから来るのですか?
高強度リフトで「やつれて見える」という話はどこから来るのですか?
高強度の超音波リフトは、皮膚表面を通り抜けて特定の深さにだけ、ごく小さな熱凝固点を作ります。その点の周囲でコラーゲンが収縮し、時間をかけて新しく作り直される仕組みを利用した施術です。ただし、その深さにはコラーゲンだけがあるわけではありません。部位や個人によっては、皮下脂肪層が同じ深さに重なっている場合があります。
皮下脂肪層:真皮の下にあり、顔のボリュームとなだらかな曲線をつくる脂肪組織です。
熱が脂肪組織に十分に伝わると、脂肪細胞が減少する反応が実際に起こり得ます。背部皮下脂肪に7 MHz、焦点深度3.0 mmで照射した動物実験では、処置後7日・14日で対照群より皮下脂肪の厚みが有意に低くなりました。同時点でアポトーシスとオートファジーの指標も上昇しており、脂肪が物理的に押しやられたのではなく細胞レベルで整理される経路が確認されています。
高強度リフトで「やつれて見える」という話はどこから来るのですか?
脂肪が減る条件と、保たれる・むしろ増えた報告はどう違うのですか?
脂肪が減る条件と、保たれる・むしろ増えた報告はどう違うのですか?
同じ機器でも、照射深度・エネルギー量・適用部位によって結果が分かれます。顔に適用した動物実験では、逆方向の結果が報告されています。頬骨弓・下顎・側頭に4.5 mmと9 mmの深さで4週間にわたり週200 Jを照射したブタの顔面実験では、処置側の皮下脂肪の厚みが対照側よりも有意に厚くなりました。脂肪細胞ひとつあたりの大きさは両側で同じで、新しく作られた脂肪細胞による増加と解釈されました。
| 比較項目 | 脂肪が減る方向に近い条件 | 脂肪が保たれる・増えた報告 |
|---|---|---|
| 適用部位 | 顎下など脂肪が厚く集まる部位 | 頬など脂肪が薄く広がる部位 |
| エネルギー密度 | 一点に集中して高く照射した場合 | 複数点に分散して低く照射した場合 |
| 観察された反応 | 脂肪細胞のアポトーシス・オートファジー上昇 | 新しい脂肪細胞の形成シグナル増加 |
| 確認時点 | 処置後7〜14日 | 4週間にわたる反復照射後 |
| 相談で確認すべき点 | もともとの脂肪量が十分にあるか | すでに薄い部位に照射されていないか |
「高強度リフトは必ず脂肪を減らす」も「脂肪とは無関係」も、どちらか一方だけが正しいわけではありません。どの深さにどの程度のエネルギーが入ったか、そしてその部位にもともとどれほど脂肪があったかによって、結果が変わる可能性があります。
Beautystoneのリフティング相談では脂肪量もあわせて確認します
Beautystoneのリフティング相談では脂肪量もあわせて確認します
「たるみを引き上げたい」というひと言の相談でも、状態は人によって異なります。皮膚のたるみで輪郭線がぼやけている方もいれば、すでに脂肪が減った部位に影ができてたるんで見える方もいます。見た目の印象が似ていても、対処の順序は変わります。
そのため、相談ではたるみだけを確認するのではなく、頬やこめかみのようにこけやすい部位にもともとのボリュームが残っているかどうかを確認します。すでに薄くなっている部位であれば、同じリフトでもエネルギーを下げる判断が必要になることがあります。一方で、顎下のように脂肪が十分にある部位では、同じ反応が望ましい方向に働く場合もあります。
照射後の変化が定着するまでに時間がかかることも、判断に影響します。ミニブタの皮膚に1.5・3.0・4.5 mmの3深度で照射した組織学的研究では、熱凝固点内のエラスチン陽性面積が14日目の1.2%から90日目には3.1%へ増加しました。早い時点での印象だけで結論を出すことが難しい理由のひとつです。
Beautystoneのリフティング相談では脂肪量もあわせて確認します
相談の前に確認しておくとよい流れはどのようなものですか?
相談の前に確認しておくとよい流れはどのようなものですか?
相談の前にいくつか準備しておくと、短い時間でも必要な話し合いができます。
まず、同じ条件で撮った正面と45度の写真を用意してください。自然光に近い照明のもと、無表情で、顔の高さを合わせて撮った写真が比較に適しています。照明が違うと頬の影の深さが変わり、比較が難しくなります。
次に、最近6か月以内の体重の変化をメモしておくことをおすすめします。体重が減った時期と顔の見た目が変わった時期が重なるなら、施術の前に確認すべき別の要因がある可能性があります。
また、以前に受けたエネルギー系の施術があれば、時期と部位を覚えている範囲で記録してください。同じ部位に短い間隔で繰り返し照射されているかどうかが判断に影響します。
最後に、どの部位が最も気になるかをひと言でまとめておくと、相談がより具体的になります。
まとめ
まとめ
高強度の超音波は、定められた深さにだけ小さな熱凝固点を作ります。その深さに脂肪が重なっている場合、脂肪組織も反応する可能性があります。そのため、「受けると必ずやつれる」も「脂肪とはまったく関係ない」も、どちらも正確な答えとは言えません。
30〜60歳のアジア人女性50名を対象にした臨床研究では、3か月時点で全体満足度が85.3%、輪郭改善の満足が70.6%と報告されています。一方で、施術結果には個人差があり、すべての方に同じ結果が期待できるわけではありません。
確認しておきたい点は3つです。もともとのボリュームが十分な部位かどうか、同じ部位に繰り返しエネルギーが入ったことがあるかどうか、そして比較できる同じ条件の写真が残っているかどうかです。この3点が整うと、相談でより具体的な話し合いができます。
読んで気になることがあれば
相談を書く参考文献
よくあるご質問
Q. リフトを受けると頬の脂肪は必ず減りますか?
A. 必ず減るとは言えません。脂肪の反応は、照射した深さとエネルギー量、そしてその部位にもともとどれほど脂肪があったかによって変わる可能性があります。顔に適用した動物実験では、脂肪層が厚くなったという報告もあります。もともと薄い部位を避け、エネルギーを適切に調整することが大切です。
Q. すでに頬がこけて見えるのですが、リフトを受けても大丈夫ですか?
A. 受ける前に、こけて見える原因を確認することをおすすめします。皮膚のたるみで影ができている状態なのか、ボリュームが減った部位が原因なのかによって、対処の順序が変わります。ボリュームがすでに減っている部位であれば、そのエリアへの照射を避けるかエネルギーを下げる判断が必要になることがあります。
Q. 施術後、いつ頃から結果を判断すればよいですか?
A. 組織学的な研究では、熱凝固点内の変化が14日目よりも90日目に明確になることが示されています。そのため、施術後まもない時点の印象だけで結論を出すことは難しい場合があります。同じ照明と角度で撮った写真を残しておき、少なくとも2〜3か月後に比較することをおすすめします。
Q. 同じ部位に繰り返し受けると効果が高まりますか?
A. 間隔が短いほど効果が上がるとは言えません。繰り返しの照射は脂肪層の反応にも影響を与える可能性があるため、前回いつどの部位に受けたかを記録しておくことが大切です。過去の記録があると、適切な間隔の判断がしやすくなります。
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この記事は一般的な医療情報を提供するものであり、個別の診断や診療に代わるものではありません。 編集方針を見る

キム・ジャンジュ 院長
JANGJU KIM
キム・ジャンジュ医師は、明洞ロッテホテルのストーンクリニックの院長です。
経歴・学歴
- 현) 스톤클리닉 명동 롯데호텔 원장
- 경희대학교 의과대학 졸업
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