要点
- 膝の上の折れじわにどの層が関わるのかがわかります
- 体重を落として変わる範囲と残りやすい部分がわかります
- 文献で報告されている脂肪層の減少幅がわかります
- カウンセリングで周囲より先に見るものがわかります
夏に短い丈のボトムで鏡の前に立つと、膝のすぐ上が目に入る日があります。脚を伸ばしているときは気になりませんが、膝を少し曲げるとその位置が一段折れて見えます。椅子から立ち上がる瞬間に目立つため、丈の長さが気になってきます。
体重を落とせば一緒に整うと思われがちです。ところが数キロ落ちてウエストや顔は変わったのに、膝の上はほとんど同じという場合がよくあります。運動を増やしても太ももの前側に力はつきますが、折れて見える線は残ります。
ここはひとつの層だけで判断しにくい部位です。本記事では、膝の上が折れて見える感じにどの層が関わるのか、体重を落とすことと部分的な施術の役割がどこで分かれるのか、文献で報告されている減少幅はどのくらいかを順に整理します。
本記事はBeautystone Clinicの施術情報をまとめたものです。個人差があり実際の結果は異なる場合がありますので、施術を受けるかどうかは皮膚科専門医と相談して決めてください。
膝の上の折れじわは原因がひとつではありません
膝の上の折れじわは原因がひとつではありません
この位置は層が重なっています。皮膚のすぐ下に皮下脂肪層があり、その下に筋膜*が通り、さらに下に太ももの前側の筋肉があります。膝を曲げると皮膚が集まる向きは決まっていますので、同じ脂肪の量でも折れ線が出る位置は人によって変わります。
筋膜: 筋肉を包む薄い線維の膜です。皮下脂肪層と筋肉層の間にあり、両者を分ける境目になります。
膝は以前から施術の対象部位に入っています。ニュージーランドの皮膚科の資料は脂肪を取る施術について、女性でもっとも多く扱う部位は太ももの内側と外側、腹部と脇腹、腰、膝、足首、ふくらはぎ、上腕であると記載しています。同じ資料は、この施術は肥満の治療ではなく体型を整える施術と見るのが適切であり、適した方は理想体重に近いか理想体重であって、食事の調整と運動に反応しなかった局所的な脂肪の蓄積がある方だと説明しています。
ここからふたつのことが読み取れます。膝は脂肪が局所に残る位置として記載されてきたこと、そしてそれは体重を落とす意味がないという話ではないことです。同じ資料は適した方の条件として皮膚の張りと弾力も挙げています。弾力が落ちた状態で脂肪だけを減らすと見えている折れ線は残りますので、層を分ける作業が先に来ます。
膝の上の折れじわは原因がひとつではありません
体重を落とすことと部分的な施術の違い
体重を落とすことと部分的な施術の違い
体重を落とすのは全身の脂肪量を下げる作業です。どの部位からどれだけ減るかは人によって違い、膝の上は反応が遅い側に入りやすい部位です。部分的な施術は逆に、選んだ一か所の皮下脂肪層の厚みを狙います。両者は互いの代わりにはなりません。
部分的な施術で報告されている減少幅は数字で整理されています。2015年に形成外科の学術誌に掲載された系統的レビューは、冷凍脂肪分解の研究19本を検討し、キャリパー測定での平均減少幅は14.67パーセントから28.5パーセント、超音波測定での平均減少幅は10.3パーセントから25.5パーセントの範囲だったと記載しています。同じレビューは、どの研究でも血中脂質や肝機能検査に有意な影響は見られなかったと記し、報告された副作用は赤みや腫れ、痛みといった軽い短期の反応であり、逆説的脂肪増殖が1名で報告されたとしています。
膝が対象部位の一覧に入っている記載もあります。2019年に発表されたアジアの方を対象とした総説は、上のレビューを引用して冷凍脂肪分解でよく扱う部位は腹部、ブラのライン、腰、脇腹、太ももの内側、膝の中央、股関節の外側、腕、足首であると記載し、2か月から6か月の観察でキャリパー測定の平均減少幅が14.67パーセントから28.5パーセント、超音波で10.3パーセントから25.5パーセントだったと記しています。
ふたつの役割を並べると、このようになります。
| 比べる項目 | 体重を落とすこと | 部分的な施術 |
|---|---|---|
| 狙う対象 | 全身の脂肪量 | 選んだ一か所の皮下脂肪層 |
| 部位の選択 | どこから減るかは選べません | 位置を決めて進めます |
| 報告された変化幅 | 分布は人によって違います | 測定法により10から28パーセント台 |
| 皮膚の弾力 | 減った後に折れ線が残る場合があります | 脂肪層だけ減らすと同じ課題が残ります |
| 確認までの期間 | 体重の変化と合わせて見ます | 2か月から6か月で報告されています |
ただ、この数字をそのまま膝に当てることはしません。上の範囲は複数の部位の研究をまとめた値で、測定法によって幅が違って出ています。膝の上は面積が狭く、一度に扱える範囲も腹部より小さくなります。
なぜBeautystone Clinicでは周囲より層を先に見るのでしょうか
なぜBeautystone Clinicでは周囲より層を先に見るのでしょうか
膝のカウンセリングで最初にするのは周囲を測ることではありません。脚を伸ばした姿勢と膝を少し曲げた姿勢を合わせて見て、折れ線が曲げたときだけ出るのか、伸ばしていても残るのかを分けます。そのうえで手でつまみ、皮下脂肪層の厚みと皮膚が戻る早さを確認します。
順番をこうする理由は明確です。折れ線が主に皮膚の弾力から来ている場合、脂肪層を減らす進め方だけでは見えている線は動きません。脂肪層が厚い側であれば、周囲の数字よりその層の厚みの変化が先に目に入ります。見えている周囲はふたつを合わせた結果ですので、原因を分ける前に目標を立てるのは難しくなります。
記録もその場で残します。同じ照明と姿勢で撮った写真とつまんだ厚みを残せば、次回は印象ではなく比較で判断できます。その期間に体重も動いているなら、その変化も書き残す方が解釈しやすくなります。
なぜBeautystone Clinicでは周囲より層を先に見るのでしょうか
施術の流れとダウンタイム、報告されている副作用
施術の流れとダウンタイム、報告されている副作用
層を分ける診察から始めます。立った姿勢と曲げた姿勢を比べ、手でつまんで厚みと皮膚の戻りを確認します。左右で見え方が違うことはよくありますので、片側ごとに記録します。
次に、いま体重が動いている時期かを確認します。ここ数か月で体重が動いているなら、その変化がどこに表れているかを先に見た方が判断しやすくなります。体重が安定した状態で残る部分が、文献にある局所の蓄積に近い側です。
ダウンタイムについて、先の皮膚科の資料は、扱う部位によって回復は通常とても早く、場合によっては24時間から72時間で日常に戻ると記載しています。腫れを伴う麻酔の方式では内出血が少なく、7日から14日続くとしています。同じ資料は、脂肪を皮膚に近すぎる位置で取るとへこみのように見える場合があるとも記しています。膝の上は面積が狭いため、この点は他の部位より重要になります。
変化を確認する時期は月単位で見てください。先の総説は2か月から6か月の観察で減少幅を報告しています。来週変わる種類の変化ではありませんので、同じ条件の写真を残して数か月後に比べる方法が合います。
まとめとご来院前に整えておくとよい情報
まとめとご来院前に整えておくとよい情報
まとめますと、膝の上の折れじわには皮下脂肪層と皮膚の弾力の両方が関わります。体重を落とすことと部分的な施術は役割が分かれており、報告されている減少幅は測定法によって10から28パーセント台でした。
ご来院前にご用意いただきたいのは、ふたつの姿勢の写真です。脚を伸ばした正面と側面、それに膝を少し曲げた側面を同じ照明で撮っておいてください。折れ線がどの姿勢で出るかが、層を分ける最初の手がかりになります。
次に体重の記録です。ここ半年から1年で体重がどれだけ動いたか、そのときどの部位が先に変わったかを覚えておいてください。運動の種類と頻度も合わせてお知らせください。最後に膝そのものの状態です。関節が痛んだことがあるか、長く立った日に両側が腫れるか、手術や注射を受けたことがあるかをお知らせください。片側だけ急に腫れて熱を持ったり、歩くときに痛みが出る場合は、美容のご相談より先にその原因を確認してください。
読んで気になることがあれば
相談を書く参考文献
- 女性でもっとも多く扱う部位は太ももの内側と外側、腹部と脇腹、腰、膝、足首、ふくらはぎ、上腕である — DermNet NZ
- キャリパー測定での平均減少幅は14.67パーセントから28.5パーセント、超音波測定での平均減少幅は10.3パーセントから25.5パーセントの範囲だった — PubMed Central
- 冷凍脂肪分解でよく扱う部位は腹部、ブラのライン、腰、脇腹、太ももの内側、膝の中央、股関節の外側、腕、足首である — PubMed Central
よくあるご質問
Q. 体重をもっと落とせば膝の上の折れじわも整いますか?
A. 一部は変わりますが、すべて整うとは言いにくいところです。どの部位からどれだけ減るかは人によって違い、折れじわには皮膚の弾力も関わります。皮膚科の資料は適した方を理想体重に近いか理想体重で、食事と運動に反応しなかった局所の脂肪がある方と記載しています。体重が安定してから残る部分を見る順番が合っています。
Q. 膝の上の脂肪も冷凍脂肪分解で扱う部位に入りますか?
A. 報告されている部位の一覧に入っています。2019年の総説は腹部、ブラのライン、腰、脇腹、太ももの内側、膝の中央、股関節の外側、腕、足首をよく扱う部位として挙げています。ただし膝の上は面積が狭く、一度に扱える範囲は腹部より小さくなります。層を分けてから範囲を決める流れが一般的です。
Q. 施術で期待できる脂肪層の減少幅はどのくらいですか?
A. 文献に範囲があります。冷凍脂肪分解の研究19本をまとめた2015年の系統的レビューは、キャリパー測定で14.67パーセントから28.5パーセント、超音波測定で10.3パーセントから25.5パーセントと報告しています。複数の部位をまとめた値ですので膝にそのまま当てることは難しく、測定法によって幅が違って出ている点も合わせてご覧ください。
Q. 膝の上を扱った後、いつ変化を確認すればよいでしょうか?
A. 月単位でご覧ください。アジアの方を対象とした総説は2か月から6か月の観察で数字を報告しています。来週変わる種類の変化ではありませんので、同じ照明と同じ姿勢の写真を残して数か月後に比べる方法が使われます。その間に体重が動いた場合は、その記録も合わせて読みます。
医療情報に関するご案内
この記事は一般的な医療情報を提供するものであり、個別の診断や診療に代わるものではありません。 編集方針を見る

キム・ジャンジュ 首席院長
JANGJU KIM
キム・ジャンジュ医師は、明洞ロッテホテルのストーンクリニックの院長です。
経歴・学歴
- 현) 스톤클리닉 명동 롯데호텔 원장
- 경희대학교 의과대학 졸업
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