要点
- 韓国の美容医療の付加価値税還付は2025年末の施術までで終わり、今の「VAT10%免除」はクリニック独自の割引として条件を確かめましょう。
- 還付制度: 対象は2025年12月31日までに受けた施術で、確認基準日の2026年10月5日時点で延長の法改正は成立していません。
- 割引の表示: 割引前の価格、対象の施術と範囲、期間の3つがそろって示されているかを予約前に見てください。
- 施術の中身: 回数とダウンタイム、帰国後に気になる変化が出たときの連絡方法まで、価格と一緒に確認してください。
韓国の美容皮膚科で施術を受けると、あとで付加価値税が戻ってくると聞いた方は多いでしょう。 ところが最近は、予約サイトやSNSで「VAT10%免除」というイベント表示も見かけます。 税金が戻る制度とこのイベントが同じものなのか、予約の前に迷う方も少なくありません。 本記事では、2026年10月5日時点の韓国の法令をもとに、還付制度の今と、予約前に確認したい5つの点を解説します。
この記事はSTON Clinicの基準でまとめた情報です。経過や結果には個人差があります。 施術を受けるかどうかは、皮膚科専門医と相談して決めてください。
「韓国の美容医療は免税になる」と聞いていた方へ
「韓国の美容医療は免税になる」と聞いていた方へ
韓国には、外国人観光客が受けた美容医療の付加価値税(VAT)を、後から払い戻す特例がありました。 根拠は韓国の租税特例制限法第107条の3です。
付加価値税(VAT): 商品やサービスの価格に上乗せされる税金のことで、韓国の税率は10パーセントです。
この特例では、登録された医療機関で施術を受けると、医療用役供給確認書という書類が発行されます。 その書類を、施術を受けた日から3か月以内に還付窓口へ出すと、税額分が戻る仕組みでした。 ただし、2026年10月5日時点の施行条文でも、対象は2025年12月31日までの施術に限られます。 延長の改正案は2026年4月に発議されましたが、同じ時点で成立していません。 この記事の確認基準日は2026年10月5日です。法改正の有無は、訪問前にもう一度確認してください。
制度が終わっても、施術を選ぶときに確かめたい点は変わりません。 英国の公的医療サービス(NHS)には、海外で美容外科手術を受ける人向けの案内があります。 そこでは、英国より費用を抑えられる可能性と、起こりうるリスクを比べて考えるよう勧めています。 手術についての案内ですが、税金の扱いが変わった今は、価格だけでなく施術の中身からも選びましょう。
「韓国の美容医療は免税になる」と聞いていた方へ
還付特例と割引イベントの違い
還付特例と割引イベントの違い
まず、美容の施術に付加価値税がかかる理由から見ていきましょう。 韓国の付加価値税法施行令第35条は、付加価値税が免除される医療保健サービスの範囲を定めています。 一方で、皮膚再生術・皮膚美白術・抗老化治療術・毛穴縮小術などの美容目的の施術は、その免除から外されています。 そのため、これらの施術には、付加価値税法第30条により税率10パーセントの付加価値税がかかります。
還付特例は、この税額をいったん支払ったあとで、手続きによって払い戻す制度でした。 これに対して「VAT10%免除」とうたうイベントは、税金の制度ではありません。 クリニックが決める割引として見ておくと、整理しやすくなります。 2026年10月5日時点の法令では、2026年以降に受ける施術に還付特例を使えないためです。 割引の条件はクリニックごとに違うので、表示の文言だけで判断しないでください。
| 比べる点 | 付加価値税の還付特例 | 「VAT10%免除」などのイベント |
|---|---|---|
| 根拠 | 租税特例制限法第107条の3 | クリニックの価格設定 |
| 対象の時期 | 2025年12月31日までに受けた施術 | クリニックが決めた期間 |
| 対象の施術 | 登録医療機関で受けた法令上の施術 | クリニックが決めた施術と範囲 |
| 手続き | 確認書を3か月以内に還付窓口へ提出 | クリニックが示す条件による |
| 2026年10月5日時点 | 延長の法改正は成立していない | 条件はクリニックごとに確認が必要 |
なぜSTON Clinicでは価格の前に施術と日程を伺うのか
なぜSTON Clinicでは価格の前に施術と日程を伺うのか
STON Clinicは、ソウルのロッテホテル ソウル メインタワー9階にある皮膚・美容クリニックです。 地下鉄2号線の乙支路入口駅の近くにあり、キム・ジャンジュ院長もこちらで診療しています。 価格や診療時間は、施術の種類、肌の状態、日程によって変わるため、カカオトークチャンネルでのご相談でご案内しています。 ご相談の際は、肌の悩みや受けたい施術とあわせて、帰国日も伝えてください。 同じ施術名でも、必要な回数や、赤みや腫れが目立つ期間は人によって違うためです。 米国皮膚科学会の施術前の質問リストでも、費用とあわせて回数や回復期間を医師に尋ねるよう勧めています。 価格の数字だけを先に比べると、帰国までに必要な回数がそろわないこともあります。 費用とあわせて、施術の中身と日程も先に整理しておきましょう。
予約の前に確かめたい割引条件とダウンタイム
予約の前に確かめたい割引条件とダウンタイム
「VAT10%免除」などの割引を見つけたら、予約の前に次の5つを確かめてください。
- 割引前の価格です。割引額だけでなく、もとの価格がいくらかを確認してください。
- 対象の施術と範囲です。どの施術のどの部位が対象になるのかを確かめましょう。
- 期間です。予約日と施術日のどちらが期間内であればよいのかを確認してください。
- 回数とダウンタイムです。1回で終わる施術か、帰国後の予定に影響しないかを確かめましょう。
- 帰国後の連絡と対応です。気になる変化が出たときに、どこへ連絡すればよいかを確認してください。
韓国の医療法施行令第23条は、医療広告で禁じられる表示を定めています。 その一つが、非給付診療費の割引額・対象・期間や割引前の価格を、虚偽または不明確に示す広告です。 表示の中にこれらの情報が見当たらないときは、予約の前に問い合わせてみてください。
4つ目のダウンタイムは、施術の種類によって大きく変わります。 ダウンタイム: 施術後に赤み・腫れ・内出血などが目立ち、普段どおりに過ごしにくい期間のことです。 米国皮膚科学会のボツリヌストキシン注射の案内では、多くの方がすぐに日常生活に戻るとされています。 一方でフィラーの案内によると、注射した部位に赤みや腫れなどが出ることがあります。 これらは7日から14日ほどで落ち着く傾向があるとされています。
予約の前に確かめたい割引条件とダウンタイム
肌の表面を削るレーザーリサーフェシングについては、DermNet NZの解説が紫外線対策に触れています。 赤みが完全に引くまで、刺激の少ない日焼け止めで紫外線を防いでください。
5つ目の事後対応も、旅行中の施術では見落としやすい点です。 先ほどのNHSの案内も、海外での美容外科手術についてこの点に触れています。 海外のクリニックでは、術後のフォローアップを受けられない場合があるとしています。 帰国後に痛みが強くなる、腫れや赤みが広がるといった変化があれば、様子を見ずに医療機関に相談してください。
まとめ:免税の有無より、割引の条件と施術の中身で選ぶ
まとめ:免税の有無より、割引の条件と施術の中身で選ぶ
外国人観光客向けの美容医療の付加価値税還付は、2025年12月31日までに受けた施術が対象でした。 確認基準日の2026年10月5日時点で、延長の法改正は成立していません。 今見かける「VAT10%免除」などのイベントは、税の還付ではなくクリニック独自の割引として考えるのが安全です。 予約前には、割引前の価格、対象の施術と範囲、期間、回数とダウンタイム、帰国後の連絡方法を確認しましょう。 経過や結果には個人差があるため、施術を受けるかどうかは医師と相談して決めてください。 法改正の有無は、渡航の前にもう一度確認しておくと安心です。
読んで気になることがあれば
相談を書く参考文献
- 海外で美容外科手術を受ける人向けの案内
- 米国皮膚科学会の施術前の質問リスト — American Academy of Dermatology
- 米国皮膚科学会のボツリヌストキシン注射の案内 — American Academy of Dermatology
- フィラーの案内 — American Academy of Dermatology
よくあるご質問
Q. 2026年に韓国で美容施術を受けても、付加価値税は戻りますか?
A. 外国人観光客向けの還付特例は、2025年12月31日までに受けた施術が対象でした。2026年4月に延長の改正案が発議されていますが、2026年10月5日時点では成立していません。法改正の有無は、訪問前にもう一度確認してください。
Q. 「VAT10%免除」のイベントは、税金の還付と同じものですか?
A. 同じものではないと考えておくのが安全です。還付特例は、施術後に書類を還付窓口へ出して税額分を払い戻す制度でした。2026年10月5日時点の法令では、2026年以降の施術にこの仕組みは使えません。「VAT10%免除」はクリニックが決める割引として、条件を予約前に確かめてください。
Q. 割引イベントで施術を受けるとき、ダウンタイムはどう考えればよいですか?
A. 施術の種類によって大きく変わります。ボツリヌストキシン注射は、多くの方がすぐ日常に戻るとされています。一方でフィラーの注射部位に出ることがある赤みや腫れは、7日から14日ほどで落ち着く傾向があります。帰国日を伝えたうえで、医師と相談してください。
Q. 割引の条件がよくわからないときは、どうすればよいですか?
A. 予約の前に、割引前の価格、対象の施術と部位、期間を問い合わせてみてください。あわせて、必要な回数やダウンタイムも確認しておきましょう。帰国後に気になる変化が出たときの連絡先まで分かると、旅程に合うかを判断しやすくなります。
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この記事は一般的な医療情報を提供するものであり、個別の診断や診療に代わるものではありません。 編集方針を見る

キム・ジャンジュ 首席院長
JANGJU KIM
キム・ジャンジュ医師は、明洞ロッテホテルのストーンクリニックの院長です。
経歴・学歴
- 현) 스톤클리닉 명동 롯데호텔 원장
- 경희대학교 의과대학 졸업
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