要点
- リフティングエネルギーが深さによってどの組織層に届くか
- ショット数と深さが別々の変数である理由
- 同じショット数でも結果が異なる理由
- 相談前に整理しておくと役立つ情報
リフティング施術の体験談を比べていると、「何ショット受けましたか?」という質問がよく出てきます。ショット数が多いほど効果も大きいはずという期待が背景にある問いですね。でも実際には、施術後に結果が思ったより小さいと感じたとき、ショット数の問題だったのか、それとも別の要因があったのかが分からないことが多いです。
リフティングに使うエネルギー機器は、皮膚の内側に熱エネルギーを届けてコラーゲンの再生を促します。そのエネルギーがどの深さまで届くかによって、反応する組織層が変わります。ショット数は選択した深さの中でどれだけエネルギーを入れるかという量の問題で、深さはどの層を狙うかという方向の問題です。この二つを同じものとして扱うと、深さが合っていないのにショット数だけ増やしたり、深さは合っているのに量が足りなかったりという状況が生まれてしまいます。
この記事では、リフティングエネルギーが組織の深さによってどのように異なる層に作用するのか、そしてショット数はその中でどのような役割を果たすのかを整理します。
この記事はBeautystone Clinicの施術情報をまとめたコンテンツです。個人によって結果は異なりますので、施術の適否は皮膚科専門医にご相談ください。
エネルギーが皮膚の中に入るとどこで止まるのでしょうか?
エネルギーが皮膚の中に入るとどこで止まるのでしょうか?
リフティングに使われる主なエネルギー機器は超音波(HIFU)と高周波(RF)です。どちらも皮膚内の組織に熱を伝えてコラーゲンを刺激しますが、エネルギーがどの深さまで集中するかは、使用するハンドピース(治療チップ)と機器設定によって変わります。
超音波リフティングはハンドピース設定により、皮下脂肪層(3mm)やSMAS層(4.5mm)など異なる深さに熱凝固点を作ります。
たるみ肌の引き締めに関する米国皮膚科学会(AAD)のガイダンスでは、超音波機器が皮膚の深いところに熱を届けると説明されており、1回の施術後、ほとんどの方で2〜6ヶ月以内にリフティングと引き締め効果が現れるとされています。「皮膚の深い部分」という表現が重要なポイントです。エネルギーが届く深さがどの層に当たるかが、効果を左右する最初の変数になります。
超音波リフティングに関する研究では、臨床で使われる治療深さは1.5mmから6.0mmまで幅広く報告されています。HIFUを眼周囲の若返りに応用したシステマティックレビューでは、さまざまなHIFUの方式が、SMASを含む真皮層から皮下層まで1.5〜13mmの範囲の深さを狙えると整理されています。
各深さがどの層に当たるかを簡単にまとめると以下のようになります。
| 治療深さ(mm) | 主に届く組織層 | 期待できる反応 |
|---|---|---|
| 1.5 | 網状真皮の浅い層 | 皮膚表面の弾力刺激 |
| 3.0 | 皮下脂肪・線維中隔層 | 皮下構造のリモデリング |
| 4.5 | SMAS(表在性筋腱膜系)* | 顔面支持構造のリフティング |
| 6.0 | SMAS下方の深い層 | 下顔面・頸部の輪郭改善 |
SMAS:皮膚の下で顔面筋肉につながっている浅い筋膜系で、外科的リフトアップ手術と非侵襲的リフティング機器が共通して狙う層です。
ショット数と深さはなぜ同じ変数ではないのでしょうか?
ショット数と深さはなぜ同じ変数ではないのでしょうか?
施術体験談で「800ショット受けました」と「1,500ショット受けました」を比べるとき、どちらが効果的かをすぐに判断するのは難しい理由があります。ショット数は1回の治療セッションでエネルギーの焦点が作られた回数を指します。一方、深さはその焦点が皮膚の中のどの位置に当たるよう設定されたかを指します。この二つの変数はそれぞれ独立しています。
同じ800ショットでも、4.5mmの深さに全量集中させる場合と、1.5mmと3.0mmに分けて配分する場合とでは、施術が狙う組織層自体が異なります。皮膚の弾力が主な悩みなら浅い層中心の配分が適切ですし、たるみの改善が目標なら4.5mmのSMAS層に十分なショットが届く必要があります。
顔面輪郭の調整と二重あごの改善のためのデュアルアプローチHIFU研究では、計800ショットを7つの顔面区域に配分し、4.5mm(SMAS層)と3.0mm(皮下脂肪層)の2つの深さに区域ごとに異なる割合で照射しました。このプロトコルは単純にショット数を増やすのではなく、解剖学的な必要性に合わせて深さと配分を設計した例です。
注目すべきは、この研究で各区域に割り当てられたショット数は50〜200ショットと大きな差がありましたが、区域ごとに異なる深さが選ばれていたことです。同じショット数を受けても、どの深さに設定されていたかによって反応する組織層が変わります。
なぜBeautystone Clinicは深さ設計を先に話し合うのでしょうか?
なぜBeautystone Clinicは深さ設計を先に話し合うのでしょうか?
リフティングの効果が期待より小さいと感じるとき、最もよくある原因の一つは、たるみの主な原因がある層とエネルギーが実際に届いた層が一致していないケースです。
顔面区域別の治療ショット数配分例(HIFU臨床研究)
顔面の組織は部位によって脂肪層の厚さとSMASの深さが異なります。額は真皮が薄く皮下脂肪も少ないため、深いエネルギーを適用できる余地が限られますが、頬骨下の鼻唇溝区域は脂肪層が厚く、3.0mmと4.5mmの両方を狙えます。
相談で深さ設計を先に話し合う理由はここにあります。ショット数は設計された深さの中で十分な熱点を作る量の決定であり、深さ設計はどの層にその熱点を作るべきかという方向の決定です。方向が先に決まらないと、量を増やすだけでは望む層に効果が生まれません。
Beautystone Clinicでは、たるみの位置と皮膚の厚さ、これまでの施術歴を確認してから深さの組み合わせと区域ごとの配分を設計します。ショット数はその後の段階で決まります。
相談前に整理しておくといいことは何でしょうか?
相談前に整理しておくといいことは何でしょうか?
リフティング施術の相談を前に、次の情報を整理しておくと、深さと配分設計に関する話し合いがより具体的に進みます。
一番気になる部位がどこかをメモしておいてください。額のライン、目元、頬のたるみ、鼻唇溝、二重あごなど、部位によって適切なエネルギーの深さと配分が違います。
以前にリフティング施術を受けた経験があれば、機器名と大まかなショット数、施術後の変化があったかどうかを覚えておいてください。特に効果が期待より小さかった場合、どの深さが使われたかを確認できる手がかりになります。
皮膚の弾力改善が目標なのか、たるみの矯正が目標なのか、あるいはその両方なのかを整理しておいてください。浅い層の刺激とSMAS層への刺激は、目標自体が異なります。
まとめると:ショット数より深さが先です
まとめると:ショット数より深さが先です
リフティング施術において、深さはどの組織層が反応するかを決める方向の変数で、ショット数はその層にどれだけ多くのエネルギー熱点を作るかを決める量の変数です。
ショット数が多いからといって、自動的により深い層に届くわけではありません。ハンドピース設定が3.0mmなら、ショット数が1,000であっても、すべて3.0mmの層で熱点を作ります。4.5mmの層に熱点が作られなければ、SMAS層は反応しません。
相談で「何ショットですか?」より「主にどの深さを狙っていますか?」を先に尋ねることが、目指す層に効果が生まれるかどうかを確認する、より速い方法です。
読んで気になることがあれば
相談を書く参考文献
- たるみ肌の引き締めに関する米国皮膚科学会(AAD)のガイダンス — American Academy of Dermatology
- HIFUを眼周囲の若返りに応用したシステマティックレビュー — PubMed Central
- 顔面輪郭の調整と二重あごの改善のためのデュアルアプローチHIFU研究 — PubMed Central
よくあるご質問
Q. ショット数が多いと効果が長続きしますか?
A. ショット数は選択された深さの中での熱点の密度を決めます。効果の持続期間は、コラーゲンの再形成がどれだけ十分に誘導されたかと、皮膚の老化速度に影響されます。同じ層を狙ったとき、ショット数が十分だと熱点が均一に分布してより均質な反応が期待できますが、深さの設定が目標の層と合っていなければ、ショット数を増やしても望む層での反応は限られます。
Q. 同じ機器でも結果が違うのはなぜですか?
A. 同じ機器でもハンドピース(治療チップ)によって狙う深さが変わります。1.5mm、3.0mm、4.5mmのハンドピースは、物理的にエネルギーの焦点が当たる深さが異なるよう設計されています。施術者がどのハンドピースを組み合わせて、各区域にどのように配分するかによって結果が変わります。
Q. HIFUとRFリフティングはどう違いますか?
A. 超音波(HIFU)はエネルギーの焦点を設定された深さに精密に集中させ、その地点に熱点(熱凝固帯)を作る方式です。高周波(RF)は電流が組織を通過する際の抵抗によって熱が発生する方式で、エネルギーの分布が相対的に広くなります。米国皮膚科学会(AAD)は、RF非侵襲方式について、皮膚下の組織を加熱してコラーゲンが形成されることで効果が現れると説明しています。どちらの方式も熱によるコラーゲンの再形成を促しますが、エネルギーの集中方式と適した深さの範囲が異なります。
Q. リフティング効果はいつ現れるか、どうすれば分かりますか?
A. 超音波リフティングは施術直後より施術後数ヶ月かけて効果が現れることが多いです。AADによれば、1回の施術後、ほとんどの方で2〜6ヶ月以内にリフティングと弾力改善が現れます。コラーゲンの再形成がゆっくり進むためです。即時の変化より、2〜3ヶ月後の写真比較がより正確な評価になります。
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この記事は一般的な医療情報を提供するものであり、個別の診断や診療に代わるものではありません。 編集方針を見る

キム・ジャンジュ 院長
JANGJU KIM
キム・ジャンジュ医師は、明洞ロッテホテルのストーンクリニックの院長です。
経歴・学歴
- 현) 스톤클리닉 명동 롯데호텔 원장
- 경희대학교 의과대학 졸업
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