要点
- リフティングを先送りする基準がどこから出てくるのか
- 先送りしたほうがよい状況と進めてよい状況がどう分かれるのか
- なぜ診察で肌の状態から確認するのか
- 診察がどんな順序で進むのか
予約を入れておいた週に限って、鏡を何度も見てしまうことがあります。あごのラインに吹き出物がひとつ出たり、口の端に水ぶくれができたり、前の晩よく眠れず顔がむくんで見えたりすると、このまま行ってよいのか迷ってしまいます。
まず思い浮かぶのは、すでに決めた予定を動かすのが面倒だという気持ちです。ただ、公開されている資料は先送りの基準を気分の問題ではなく回復の問題として記しています。同じ施術でも、いまの肌がどんな状態かによって治る速さも残る跡も変わるからです。
この記事では、先送りの基準がどこから出てくるのか、先送りしたほうがよい状況と進めてよい状況がどう分かれるのか、なぜ診察で肌の状態から確認するのか、そして診察がどんな順序で進むのかを順に見ていきます。
本記事はBeautystone Clinicの施術情報をまとめたものです。個人差があるため実際の結果は異なる場合があり、施術を受けるかどうかは皮膚科専門医と相談して決めるのがよいでしょう。
リフティングを先送りする基準はどこから出てくるのでしょうか
リフティングを先送りする基準はどこから出てくるのでしょうか
先送りの基準は施術そのものではなく、その後の回復の過程から出てきます。皮膚を削る施術をまとめた皮膚科文献は、にきびや酒さ、皮膚炎のように顔でいま活動している皮膚疾患があると、施術のあとに悪化することがあると記しています。そして単純ヘルペスの感染が活動中であれば、病変がおさまるまで施術を先送りするのが通常だと付け加えています。
同じ文献は回復にかかる時間も記しています。傷を手当てするあいだ、新しい皮膚が生え始めるまでに通常七日から十日かかると記録しています。この再上皮化*の期間に炎症が重なると、治る速さが落ち、跡が残る余地も大きくなります。
再上皮化:施術で取り除かれた皮膚の表面を新しい皮膚が覆い直す過程を指す言葉です
リフティングを先送りする基準はどこから出てくるのでしょうか
先送りしたほうがよい状況と進めてよい状況はどう分かれるのでしょうか
先送りしたほうがよい状況と進めてよい状況はどう分かれるのでしょうか
先送りの基準はすべての状況に同じように当てはまるわけではありません。文献は状況ごとに違う答えを記しています。
飲み薬の側では、ひとつの基準が長く記されてきました。先ほどの皮膚科文献は、最近イソトレチノインを服用していた場合は回復が遅れて瘢痕ができることがあるため、皮膚を削る施術は六か月から十二か月先送りすべきだと記しています。
ただし新しい検討は書きぶりが少し違います。イソトレチノインと皮膚施術の時期を検討した臨床文献は三十四件の研究と千五百六十三人の患者をまとめて調べ、脱毛レーザー、フラクショナルレーザー、浅いものから中程度の深さの化学ピーリング、手で行うダーマブレーション、皮膚外科手術、フラクショナルマイクロニードル高周波を先送りすべきだという根拠は十分ではないと記しています。一方で、全層を削るレーザーと機械で行うダーマブレーション、組織を切除する高周波は服用中には推奨されないと分けて記しています。
体質と肌の色も別に記されています。同じ皮膚科文献は、ケロイドや肥厚性瘢痕ができやすい方はまず小さな範囲で試しに施術してみる必要がある場合があると記し、日焼けしやすい中間の肌質では施術後四週から八週のあいだに色が濃くなる跡が、十二か月から十八か月のあいだに色が薄くなる跡が現れやすいと付け加えています。
| 確認する項目 | 先送りに近い状況 | 診察で一緒に見る状況 |
|---|---|---|
| いまの肌の状態 | にきび・酒さ・皮膚炎が活動中 | 刺激がおさまり表面が安定している |
| 感染の有無 | 単純ヘルペスの病変が活動中 | 病変がすべておさまったあと |
| 飲み薬 | 皮膚を削る施術の前に六か月から十二か月 | 検討が根拠不足と記した施術群 |
| 瘢痕の体質 | ケロイドや肥厚性瘢痕ができた経過 | 小さな範囲で試してから確認 |
| 肌の色 | 日焼けしやすい中間の肌質 | 色素の跡が出る可能性を先に説明 |
この表は施術をあきらめるためのものではなく、いま先送りしたほうがよい項目がひとつでもあるかを確かめるためのものです。
なぜBeautystone Clinicはリフティング相談で肌の状態から確認するのでしょうか
なぜBeautystone Clinicはリフティング相談で肌の状態から確認するのでしょうか
Beautystone Clinicでリフティングの相談をするときは、どの機器を使うかより先に、いま肌がどんな状態かを確認します。公開されている資料が先送りの基準を回復の過程に結びつけて記しているからです。
期待値を合わせる作業も同じ場面で行います。高周波による皮膚引き締めをまとめた皮膚科文献は、皮膚が大きくたるみ、あご下が垂れている方はこの方法で得られる変化が小さく、美容外科手術のほうが合う場合があると記しています。いまの状態がこの施術の届く範囲にあるかをまず見ようという話です。
同じ文献は経過にかかる時間も記しています。すぐに変化を感じる方もいれば二、三か月たってから感じる方もいて、新しいコラーゲンは施術後六か月まで育つと記録しています。報告された副作用の頻度は一パーセント未満と記されています。
施術の種類によって注意する項目が違うことも一緒にお伝えします。レーザーリサーフェシングをまとめた皮膚科文献は、尋常性白斑があると色素が抜けた部分が新たに生じることがあるため禁忌だと記し、完全に治るまで通常二週間、施術の種類と削る深さによって一週間から四週間かかると記録しています。
なぜBeautystone Clinicはリフティング相談で肌の状態から確認するのでしょうか
リフティングの診察はどんな過程で進むのでしょうか
リフティングの診察はどんな過程で進むのでしょうか
一つ目に、いま肌に出ているものがあるかをお話しください。吹き出物や水ぶくれ、赤く広がった部分は、その週に施術を進めるかを判断する最初の項目です。
二つ目に、最近飲んでいる薬や、やめたばかりの薬をお知らせください。先ほどの文献がイソトレチノインについて違う基準を記しているので、どの方式の施術かによって先送りの判断が変わります。
三つ目に、瘢痕ができた経過と普段の肌の色を一緒に見ます。ケロイドや肥厚性瘢痕の経過があれば小さな範囲から確かめましょうとお伝えし、日焼けしやすい肌には色素の跡がいつごろ出やすいかを先に説明します。
四つ目に、いまの状態がリフティングで扱える範囲かを一緒に見ます。文献が大きくたるんだ場合を別に分けている以上、期待する変化がこの施術の範囲の外であれば、そのままお伝えするほうがよいでしょう。
最後に、先送りすると決めたなら、次に見る時期を決めておいてください。病変がおさまるまで、薬をやめて決められた期間が過ぎるまでというように、見直す時点を一緒に書き留めておくと、ただ延ばすのとは違ってきます。
今日お伝えした先送りの基準をまとめます
今日お伝えした先送りの基準をまとめます
リフティングを先送りする基準は、施術そのものではなくその後の回復の過程から出てきます。文献はいま活動しているにきびや酒さ、皮膚炎が施術後に悪化することがあると記し、単純ヘルペスの病変があればおさまるまで待つのが通常だと記しています。
飲み薬はひとつの基準にまとまりません。皮膚科文献は皮膚を削る施術を六か月から十二か月先送りするよう記していますが、三十四件の研究をまとめた検討は複数の施術群で先送りの根拠が十分ではないと記しています。
体質と肌の色は先送りの基準というより、先に確かめておく項目です。ケロイドの経過があれば小さな範囲から、日焼けしやすい肌なら色素の跡の可能性を先に確認する形です。
ですから予定を動かすかどうかは一人で決めにくいところです。施術の方式ごとに文献に記された基準が違うので、いま進めるか先送りするかは皮膚科専門医と相談して決めるのがよいでしょう。
読んで気になることがあれば
相談を書く参考文献
- 皮膚を削る施術をまとめた皮膚科文献 — DermNet NZ
- イソトレチノインと皮膚施術の時期を検討した臨床文献 — PubMed Central
- 高周波による皮膚引き締めをまとめた皮膚科文献 — DermNet NZ
- レーザーリサーフェシングをまとめた皮膚科文献 — DermNet NZ
よくあるご質問
Q. 施術の数日前に吹き出物がひとつ出たのですが、そのまま進めてよいのでしょうか
A. 文献は顔でいま活動しているにきびや酒さ、皮膚炎があると施術後に悪化することがあると記しています。ひとつだけ出た場合と広く広がった場合では判断が違うので、場所と範囲を見てその週に進めるかを決めるほうがよいでしょう。
Q. イソトレチノインをやめて間もないのですが、どのくらい待てばよいのでしょうか
A. 文献ごとに記され方が違います。皮膚科文献は皮膚を削る施術を六か月から十二か月先送りするよう記していますが、三十四件の研究と千五百六十三人をまとめた検討は、脱毛レーザーやフラクショナルレーザーのような施術群では先送りの根拠が十分ではないと記しています。どの方式を受けるかで答えが変わるので、診察でご確認ください。
Q. 瘢痕ができやすいのですが、リフティングはまったく受けられないのでしょうか
A. そう記されているわけではありません。文献はケロイドができやすい方はまず小さな範囲で試しに施術してみる必要がある場合があると記しています。施術を止める基準というより、順序をひとつ増やす意味として読むほうが適切です。
Q. 施術を受けたあと、いつごろ変化を確認すればよいのでしょうか
A. 文献はすぐに感じる方もいれば二、三か月たってから感じる方もいると記し、新しいコラーゲンが施術後六か月まで育つと記録しています。数日で判断するより、決めておいた時点で見直すほうが役に立ちます。
医療情報に関するご案内
この記事は一般的な医療情報を提供するものであり、個別の診断や診療に代わるものではありません。 編集方針を見る

キム・ジャンジュ 院長
JANGJU KIM
キム・ジャンジュ医師は、明洞ロッテホテルのストーンクリニックの院長です。
経歴・学歴
- 현) 스톤클리닉 명동 롯데호텔 원장
- 경희대학교 의과대학 졸업
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