要点
- 減量と部分ケアが体のどの層を変えるのかがわかります
- 脇腹のラインを判断するとき体重よりウエスト周囲径が役立つ理由がわかります
- 文献で報告されている脂肪層の厚みの減少幅の目安がわかります
- カウンセリング前に自分で確認しておきたい四つの点がわかります
ジーンズをはいて横から鏡を見ると、ベルトの上にやわらかいふくらみがのっていることがあります。体重計の数字は何か月も変わっていないのに、この一か所だけが気になるという声はとても多いです。
こうしたとき、多くの方はふたつのうちどちらかを選ぼうとします。思い切って減量に取り組むか、脇腹だけを扱う施術を探し始めるかのどちらかです。けれどもこのふたつは同じ問いに対する別々の答えではなく、そもそも働きかけている層が違います。
この記事では、全身の減量で実際に何が変わるのか、部分的なボディコントゥアリングがどこまでを担うのか、そしてカウンセリングの前にご自身で確かめられることを順番にご説明します。
本記事はBeautystone Clinicの診療情報をもとに整理しています。効果には個人差がありますので、施術を受けるかどうかは皮膚科専門医とご相談のうえでお決めください。
なぜ脇腹の肉はベルトの上で折り重なって見えるのでしょうか
なぜ脇腹の肉はベルトの上で折り重なって見えるのでしょうか
脇腹は、鏡よりも先に服が気づかせてくれる場所です。座ってから立ち上がったときにベルトの上へ押し出される部分は、体重が標準かどうかとはあまり関係なくはっきりと見えます。
ここでつまめるのは主に皮下脂肪*であり、皮膚と腹壁の筋肉のあいだにはさまれた層です。姿勢によって形が変わりやすく、全身の変化に対する反応と局所的な処置に対する反応がまったく異なります。
意外に思われるのは、減量しても脂肪細胞そのものはなくならず、小さくなるだけだという点です。減量中の脂肪細胞の変化に関するレビューでは、体重が約10%減ったときに脂肪細胞の体積がおよそ16%小さくなったと報告されています。この変化は全身で同時に起こりますので、どこから細くなるかを自分で選ぶことはできません。
この部分の変化を意志の強さの問題として受け止めてしまう方も少なくありませんが、脇腹はもともと全身の脂肪分布のなかでたまりやすく、減りにくい場所にあたります。生活リズムや座っている時間とも関係しますので、一、二か月の努力だけでは差が出にくいです。
皮下脂肪: 皮膚のすぐ下にある脂肪の層で、指でつまめる部分がこれにあたります
なぜ脇腹の肉はベルトの上で折り重なって見えるのでしょうか
全身の減量と部分的なボディコントゥアリングは何を扱っているのでしょうか
全身の減量と部分的なボディコントゥアリングは何を扱っているのでしょうか
かんたんに申し上げますと、減量は全身の脂肪の総量を減らす取り組みであり、非侵襲的なボディコントゥアリングは体重が落ち着いたあとにも一か所に残っている厚みを扱う処置です。
この区別は言葉のうえの話ではなく、文献のなかでもはっきりと示されています。非侵襲的ボディコントゥアリング技術のレビューでは、この種の機器が局所的な脂肪の蓄積を対象としており、減量の手段ではないと明記されています。同じレビューがまとめた数値では、キャリパーによる測定で脂肪層の厚みがおよそ14.7%から28.5%、超音波による測定でおよそ10.3%から25.5%減少したと報告されています。
このレビューでは、報告されている有害事象の多くが一時的なものであるとも述べられています。発赤やしびれ、軽い違和感などがそれにあたります。治療した部位がかえって硬くなるというまれな反応については、およそ二万例に一例の頻度で報告されています。頻度は低いですが、カウンセリングの場で確認しておかれることをおすすめします。
部分的なケアが変えるのは厚みであって体重計の数字ではありませんので、結果を判断するときは周囲径と写真をご覧ください。この点を最初に共有しておくと、あとから効果を繰り返し疑うことが少なくなります。
| 項目 | 全身の減量 | 部分的なケア |
|---|---|---|
| 対象 | 全身の脂肪の総量 | 指定した部位の脂肪の厚み |
| 変化のしかた | 全身の脂肪細胞が同時に小さくなります | 施術した部位の厚みだけが減ります |
| 部位の指定 | できません | できます |
| 報告されている幅 | 体重が10%減ると細胞体積が約16%減ります | 測定方法により約10%から29%減ります |
| 向いている場合 | 体重と代謝の指標をあわせて整えたいときです | 体重は安定しているのにラインが残るときです |
なぜBeautystone Clinicは機器の話より先に計測をするのでしょうか
なぜBeautystone Clinicは機器の話より先に計測をするのでしょうか
Beautystone Clinicでは、脇腹のご相談をいただいたときに最初から機器の話を始めることはありません。まず確かめたいのは、いまの状態が全身の課題に近いのか、それとも局所の課題に近いのかという点です。この答えによって、誠実にお伝えできる提案はまったく変わってきます。
ですからカウンセリングでは体重だけを見ることはしません。身長に対するウエスト周囲径の比率、ここ半年の体重の動き、二本の指で実際につまめる厚み、姿勢を変えたときのラインの変化を合わせて確認します。これらの手がかりが全身の健康管理を先にすべきだと示しているのであれば、施術をおすすめするのではなく、そのままお伝えします。
期待値もできるだけ数字で合わせるようにしています。報告されている減少幅がどのくらいか、その幅が服を着たときにどう見えるのか、結果を判断するまでに何回必要になるのかを先に共有しておくと、あとで感じるずれはずいぶん小さくなります。
判断の根拠を開いてお見せするのは、情報が足りないまま急いで決めずに済むようにするためです。
なぜBeautystone Clinicは機器の話より先に計測をするのでしょうか
カウンセリングの前に自分で確認できる四つのことをご紹介します
カウンセリングの前に自分で確認できる四つのことをご紹介します
ひとつめは、体重計ではなくメジャーを手に取ることです。英国国民保健サービスの肥満の診断についての案内では、ウエスト周囲径を身長の半分未満に保つことがすすめられています。この目安を超えている場合は、全身の管理から始めるほうが効率のよい出発点になります。
ふたつめは、時間の流れを見ることです。ここ半年で体重が大きく上下している場合、いま見えているラインはまだ変化の途中にあると考えられます。体重が安定してからあらためて見ると、本当に残る部位がはるかにわかりやすくなります。
みっつめは、実際につまんでみることです。力を抜いて立ち、脇腹をつまんでみてください。二本の指のあいだに厚みがあって動かせる組織があるのなら、それは部分的なケアが対象とする組織です。力を抜いた状態でほとんどつまめないのであれば、ほかの要因も一緒に検討する必要があります。
よっつめは、目標を書き出しておくことです。何センチ減らしたいのか、どのズボンを気持ちよくはきたいのかを一文にしてお持ちいただくと、お互いの話がすれ違いにくくなります。
この四つを終えてもまだ迷いが残るようでしたら、記録をそのままカウンセリングにお持ちください。印象を言葉で説明するよりも、具体的な数値と同じ角度の写真のほうがはっきりした助言につながります。
今日お話しした判断の基準を短くまとめます
今日お話しした判断の基準を短くまとめます
減量と部分的なケアは競い合うものではありません。前者は全身の脂肪の総量を減らし、後者はその数字が落ち着いたあとに残る局所の厚みを扱います。順番が逆になりますと、どちらの結果にも納得しにくくなります。
判断のよりどころになるのは、身長に対するウエスト周囲径の比率と、体重が安定している期間の長さと、指でつまめる厚みの三つです。この三つの答えをお持ちいただくと、カウンセリングで話せる内容はずっと具体的になります。
また、文献が報告している減少幅は事実ではありますが、一度で劇的に変わるものではありません。あらかじめ数字を知っておいていただくと、結果を公平に評価しやすくなります。
皮膚と脂肪層の反応には個人差があり、同じ処置でも体質によって現れ方は変わりますので、どのような結論も皮膚科専門医の対面での評価と合わせて確かめていただく必要があります。
読んで気になることがあれば
相談を書く参考文献
- 減量中の脂肪細胞の変化に関するレビュー — PubMed Central
- 非侵襲的ボディコントゥアリング技術のレビュー — PubMed Central
- 肥満の診断についての案内
よくあるご質問
Q. 脇腹だけを鍛えれば、その部分の脂肪から先に減らせますか
A. 部分やせを裏づける根拠は示されていません。運動によって体重が落ちるときには全身の脂肪細胞が一緒に小さくなり、どこから細くなるかは体質によって決まります。体幹のトレーニングは筋力や姿勢のうえで価値がありますが、部位を選ぶための方法ではありません。
Q. 体重は変わっていないのに、脇腹が前より目立つのはなぜですか
A. 同じ体重でも、脂肪の分布や姿勢、筋肉の張りが変わると、服の上から見えるラインの印象は変わります。ベルトの位置が変わったり座っている時間が長くなったりすると、同じ厚みの層でも折れ目がはっきり出ることがあります。
Q. 非侵襲的なボディコントゥアリングを受けると体重も落ちますか
A. 体重は落ちません。レビューでは、この種の機器が局所的な脂肪の蓄積を対象としており減量の手段ではないと明記されています。体重の管理そのものが課題である場合には、そちらを先に整えるほうが順序として無理がありません。
Q. カウンセリングの前には何を用意しておくと役立ちますか
A. ここ半年の体重の推移と現在のウエスト周囲径、そしてどの服を着たときに気になるのかをメモしてお持ちください。同じ明るさで撮った正面と側面の写真があれば、あとから変化を比べるときの公平な基準になります。
医療情報に関するご案内
この記事は一般的な医療情報を提供するものであり、個別の診断や診療に代わるものではありません。 編集方針を見る

キム・ジャンジュ 院長
JANGJU KIM
キム・ジャンジュ医師は、明洞ロッテホテルのストーンクリニックの院長です。
経歴・学歴
- 현) 스톤클리닉 명동 롯데호텔 원장
- 경희대학교 의과대학 졸업
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