男性の肌が厚く皮脂も多い場合、施術の深さと回復期間はどう決めるのでしょうか?

男性の肌が厚く皮脂も多い場合、施術の深さと回復期間はどう決めるのでしょうか?

キム・ジャンジュ約9分編集方針

要点

  • 文献が記録している男性の肌の違いがわかります
  • 厚さが強さではなく深さを決める理由がわかります
  • テカりと毛穴が表面側の条件である理由がわかります
  • 機器を選ぶ前に何を確認するのかがわかります

洗顔のあと鏡の前に立つと、額と鼻から先に光が返ってくる日があります。同じ製品を使っていても午後にはテカりが戻り、毛穴は洗顔直後より目立って見えます。髭を剃った日は、フェイスラインが赤く熱をもちます。

カウンセリングで「男性は肌が厚いので条件が違います」と聞いた方は多いと思います。ただ、その言葉が出力を上げるという意味なのか、回復期間を長めに見るという意味なのかは、あまり説明されません。本記事では、文献が何を記録しているのか、その違いが施術の選び方と回復期間のどちらに効くのかを分けて整理します。

本記事はBeautystone Clinicの施術情報をまとめたものです。個人差があるため実際の結果は異なる場合があり、施術を受けるかどうかは皮膚科専門医と相談して決めてください。

男性の肌が違う反応をする感覚はどこから来るのでしょうか

男性の肌が違う反応をする感覚はどこから来るのでしょうか男性の肌が違う反応をする感覚はどこから来るのでしょうか

基本的な構造と細胞レベルの働きは、男女でほぼ同じです。平均値として分かれる項目がいくつかあり、その数項目が診察室で意味をもちます。

2023年に発表されたヒト正常皮膚と瘢痕皮膚の研究は、序論でヒトでは男性の皮膚が女性より厚く、皮膚の厚さが減り始める時期は女性で50歳、男性で20歳と報告されていると記しています。同じ箇所では、水分量と経皮水分蒸散量*、皮脂分泌、微小循環は男性で高く、皮膚のpHは女性で高いと記録されています。

経皮水分蒸散量: 皮膚の表面から水分が失われる量のことです

皮脂の側にも数字があります。ニュージーランドの皮膚科資料は、皮脂分泌が性ホルモンであるアンドロゲンの支配を受けると説明し、思春期に男性では皮脂分泌が最大で五倍まで増え、成人男性は成人女性よりやや多く皮脂を産生すると記しています。同じ資料では、背中の中央と額、あごの皮脂腺は他の部位より大きく数も多く、1平方センチメートルあたり400個から900個に達すると記録されています。

つまり男性の肌が違うという感覚は、ひとつの原因から来るものではありません。構造側の厚さと分泌側の皮脂が重なり、顔の下半分では髭が生えて剃るという三つめの条件が加わります。

厚さと皮脂は施術の選び方でどこが違うのでしょうか

厚さと皮脂は施術の選び方でどこが違うのでしょうか厚さと皮脂は施術の選び方でどこが違うのでしょうか

厚さは深さと結びついています。テストステロンは皮膚層の周囲の組織を厚くし、コラーゲン産生を助けると報告されています。2021年に男性を対象として発表された研究は、序論で男性と女性では皮膚の厚さ、コラーゲンの量とコラーゲンが減る速度、皮下脂肪の量、顔の老化が進む速度に構造的な違いがあると記しています。同じ論文では、テストステロン濃度が高いため男性の皮脂分泌量は年齢とともに比較的安定して保たれ、増えた皮脂は毛穴をより大きく目立って見せ、ニキビにも関わると記録されています。

皮脂は表面側の条件です。午後に戻るテカりや、時間がたつほどはっきり見える毛穴は、真皮の深さの話ではなく分泌量と表面の状態の話になります。深さを狙う方法と表面を整える方法は互いの代わりにはならず、答えている問いが別です。

髭が生える範囲はもうひとつの条件です。同じ論文は、テストステロンが顔の硬毛の成長を促し、この毛は太く濃いため紫外線をある程度さえぎると記しています。さらに、髭剃りは本来守られていた皮膚を紫外線にさらし、皮膚を削って傷つけ、刺激やかみそり負け、ひげの部分の偽性毛包炎を起こすと記録されています。

三つの条件を並べると、次のように分かれます。

項目厚さ皮脂髭が生える範囲
どこに属するか真皮とその下皮脂腺の分泌量毛穴と毛根
報告の方向男性で厚い男性で多い太く濃い毛が密集
主に変わるもの作用する深さ表面の状態と毛穴の印象刺激の管理と間隔
確認の方法指でつまんで見ます時間帯ごとのテカりを伺います髭剃りの周期と反応を伺います
誤解しやすい点出力を上げる根拠と読むこと洗顔で解決すると考えること当日に剃ってから来ること

ここで最も行き違いが起きやすい点があります。男性の肌が厚いという報告は、同じ機器をより強く使うべきだという報告ではありません。深さを狙う機器は設定された深さで作用するように作られており、厚さはその深さに何が置かれているかを変えます。深さを選ぶ判断と出力を上げる判断は別の軸です。

なぜBeautystone Clinicでは強さより先に厚さを確認するのでしょうか

なぜBeautystone Clinicでは強さより先に厚さを確認するのでしょうかなぜBeautystone Clinicでは強さより先に厚さを確認するのでしょうか

ここで男性のカウンセリングを行うとき、最初に行うのは機器を決めることではありません。頬とフェイスライン、額を指でつまみ、どれくらいの組織が持ち上がるか、離したあとどの速さで戻るかを確認します。そのあとで、テカりがどこから先に出るか、洗顔直後か夕方か、その二つの時点でどの部位が毛穴として見えるかを伺います。

なぜBeautystone Clinicでは強さより先に厚さを確認するのでしょうかなぜBeautystone Clinicでは強さより先に厚さを確認するのでしょうか

この順番には二つの理由があります。ひとつは厚さが深さを選ぶための入力値であり、先に確認しないと後の設定が決まらないという点です。もうひとつはテカりと毛穴の印象が深さと関係のない表面側の条件である場合があり、深さだけを扱うと気にしていた部分がそのまま残る可能性があるという点です。

髭剃りの記録もこの場で一緒に伺います。何日に一度剃るか、剃った翌日に赤くなるか、フェイスラインに小さなぶつぶつが出やすいかを書き留めます。髭の範囲が刺激を受けている状態で同じ場所に施術を重ねると回復の過程が重なって見えますので、施術日と髭剃りの間隔をどう置くかも一緒に決めます。

記録は写真と一緒に残します。同じ照明と同じ角度の写真、つまんだときの手ごたえ、テカりが出る時間帯を書いておきます。次回は記憶ではなく対照で判断できます。

施術の流れとダウンタイムはどのようになりますか

施術の流れとダウンタイムはどのようになりますか施術の流れとダウンタイムはどのようになりますか

はじめは厚さと皮脂を分ける診察です。つまむ確認とテカりの問診を一緒に行い、左右で違うことも多いため片側ずつ記録します。髭の範囲とそれ以外の範囲も分けて見ます。

次に目的をひとつに絞ります。テカりと毛穴の印象を先に整えるのか、頬とフェイスラインのゆるみを先に扱うのかを決めます。二つを同じ日に重ねると、どちらから変化が来たのか分からなくなり、反応が出たときに原因も分けにくくなります。

回復期間は男性側で少し余裕をもって見ます。根拠は治癒の速さについての記録にあります。先のヒト皮膚研究は考察で、男性はすべての年齢で女性より皮膚が厚い一方、皮膚の創傷治癒の速さは女性より遅いと記しています。同じ研究では、男性の瘢痕皮膚でI型とVI型のコラーゲンおよびエラスチンの発現が大きく上がり、太いI型コラーゲン線維の蓄積が観察されたと記録されています。

ですから日程もその前提で組みます。近くに大事な予定がある場合は施術の時期を前に寄せ、刺激が残りやすい部位は髭剃りの日と重ならないようにします。赤みやむくみが想定より長いかどうかは、次回に写真で対照して判断します。

まとめとご来院前に整えておくとよい記録

まとめとご来院前に整えておくとよい記録まとめとご来院前に整えておくとよい記録

まず用意していただきたいのは、同じ日の二つの時点の写真です。洗顔直後と夕方に同じ照明で撮っておいてください。テカりがどこから出るかが見え、毛穴が目立つ位置もこの二枚で分かれます。

次に髭剃りの記録です。剃る周期と使う道具、剃った翌日に赤くなるかぶつぶつが出るかを思い出しておいてください。フェイスラインと首で反応が繰り返す場所があれば、その位置も一緒にお伝えください。

最後に今お使いの製品と服用中のお薬です。ニキビのお薬や皮膚科のお薬を使っている場合は、種類と期間をお伝えください。赤みが引かない、痛みがある、片側だけ腫れるという状態であれば、美容の相談より先に原因を確認するほうが安全です。

相談を書く

参考文献

  1. ヒトでは男性の皮膚が女性より厚く、皮膚の厚さが減り始める時期は女性で50歳、男性で20歳と報告されている — PubMed Central
  2. 思春期に男性では皮脂分泌が最大で五倍まで増え、成人男性は成人女性よりやや多く皮脂を産生する — DermNet NZ
  3. 男性と女性では皮膚の厚さ、コラーゲンの量とコラーゲンが減る速度、皮下脂肪の量、顔の老化が進む速度に構造的な違いがある — PubMed Central

よくあるご質問

Q. 男性は肌が厚いので施術の出力を上げたほうがよいのでしょうか?

A. 厚さがそのまま出力の根拠になるわけではありません。深さを狙う機器は設定された深さで作用するように設計されており、厚さはその深さにどの層が置かれるかを変えます。文献が記録しているのは、男性の皮膚が女性より厚いことと、薄くなり始める時期がより早いことです。先に厚さを測り、狙う深さを決める順番が適しています。

Q. テカりと毛穴が気になりますが、リフティングで一緒に整いますか?

A. 同じ軸ではないため、一緒に整うとは考えにくいです。皮脂分泌はアンドロゲンの支配を受け、皮脂腺は額とあごに特に多いと報告されています。深さを狙う方法はゆるみを扱い、テカりと毛穴の印象は表面と分泌量の側に近いです。どちらを先に置くかはカウンセリングで決めるほうが分かりやすいです。

Q. 男性は回復により時間がかかると考えるべきでしょうか?

A. 余裕を置くほうが安全です。ヒト皮膚研究の考察は、男性はすべての年齢で皮膚が厚い一方、創傷治癒の速さは女性より遅いと記しています。同じ研究では男性の瘢痕皮膚でI型とVI型のコラーゲンおよびエラスチンの発現が上がり、太いI型コラーゲン線維の蓄積が観察されました。ただし個人差が大きいため、日程は一人ずつ組み直します。

Q. 施術と髭剃りの間隔はどれくらい置けばよいでしょうか?

A. 部位によって変わります。文献は、髭剃りが太い毛で守られていた皮膚を紫外線にさらし、皮膚を削って傷つけ、刺激やかみそり負け、ひげの部分の偽性毛包炎を起こすと記しています。髭が生える範囲に施術を重ねるときは、剃った直後を避け、反応が落ち着いた日を選ぶほうが適しています。具体的な間隔はその日の肌の状態を見て決めます。

キム・ジャンジュ

キム・ジャンジュ 首席院長

JANGJU KIM

キム・ジャンジュ医師は、明洞ロッテホテルのストーンクリニックの院長です。

経歴・学歴

  • 현) 스톤클리닉 명동 롯데호텔 원장
  • 경희대학교 의과대학 졸업
プロフィールを見る

コメント