要点
- ほうれい線が残るとき、ボリューム不足とたるみをどう見分けるか
- 座位と仰向けの二つの姿勢で自宅でもできる確認方法
- 線だけを埋めても持ちにくいことがある理由
- ヒアルロン酸の持続期間と、次の判断までの間隔の考え方
以前は笑ったときだけ出ていた小鼻から口角へのライン。ある日ふと鏡を見ると、表情をゆるめているのにそのまま残っています。横顔の写真や下から撮られた写真では、さらに深く見えます。
ここから多くの方が同じ道をたどります。へこんだところを埋めるか、顔全体を引き上げる方法を調べ始めるか。ただ、この二つはまったく違う層を扱っています。どの層が動いたのかを知らないまま選ぶと、仕上がりが思い描いていたものと合わないことが起こります。
ほうれい線が深くなる理由は、大きく二つです。中顔面を支えていた脂肪が減って上が落ち込み、線が相対的に浮き出る場合。もう一つは、上の組織が重力に沿って下りてきて、その線の上に乗る場合です。確かめ方も次の一手も違うので、どちらが強いかを先に分けておくと、その後の話がずっと単純になります。
この記事はBeautyStoneクリニックの施術情報をまとめたものです。個人差があるため実際の結果は異なることがあり、施術を受けるかどうかは皮膚科専門医と相談して決めていただくのが安心です。
ほうれい線はそもそもどこから始まるのでしょうか
ほうれい線はそもそもどこから始まるのでしょうか
多くの方は、ほうれい線を皮膚にできたシワだと考えています。けれども、その一本の線のところだけ皮膚が薄くなっているわけではありません。
米国国立医学図書館の医学リファレンスには、この線ができる場所は表情筋が脂肪層を挟まずに真皮へ直接つながっている部位だと書かれています。筋肉と皮膚がそこで結びついているため、表情を作るたびに同じ場所が折れます。上の組織が減ったり下りたりすると、その折り目は元に戻らなくなります。同じ資料では、頬部脂肪体の下降と萎縮がこの線を深くする要因として挙げられ、加齢に伴う脂肪の萎縮に目を向けるべきだとも述べられています。
ここで層という考え方が出てきます。顔の脂肪はひとかたまりではなく、深い層と浅い層に分かれています。深部脂肪は骨に近い位置にあり、上の組織を下から支える柱のような役割を持ちます。浅い層の脂肪は表情に合わせて動きます。ですから同じほうれい線でも、先に変化した層が違えば、扱う場所も変わってきます。
深部脂肪: 顔の骨に近い位置で上にのった組織を下から支える脂肪層で、表情に合わせて動く浅い脂肪層とは役割が異なります
ほうれい線はそもそもどこから始まるのでしょうか
ボリューム不足とたるみは、どこで分かれるのでしょうか
ボリューム不足とたるみは、どこで分かれるのでしょうか
自宅でできる最初の確認は、姿勢を変えることです。まず座って正面からその線を見ます。次に仰向けに寝て、スマートフォンのインカメラで同じ場所を見ます。横になって線がはっきり薄くなるなら、上の組織が下りてきている割合が大きいと考えられます。
二つ目の確認は方向が違います。指を二本、頬骨の下に当てて斜め上へ軽く持ち上げます。線が浅くなると同時に頬骨の上が逆に空いて見えるなら、支えが減っている側に近いと考えられます。どちらも診断ではありませんが、合わせて見れば下の表のどちらの列が自分に近いかはつかめます。
| 項目 | ボリューム不足が主 | たるみが主 |
|---|---|---|
| 仰向けでの変化 | 大きな差は出にくい | 線がはっきり薄くなる |
| 頬骨の上の印象 | 平坦で空いて見える | 量はあるが下に寄っている |
| 線の始まる位置 | 小鼻の上あたりから薄く | 頬骨の下縁からはっきり |
| 溝の形 | 浅く広がった一本 | 上側に押し出された縁がある |
| 一緒に出るサイン | 目の下やこめかみも空く | フェイスラインも同時にぼやける |
この二つの層については、臨床文献でも並べて論じられています。中顔面のボリュームを扱ったレビューには、深部脂肪は比較的動きが少なく上の軟部組織を支える役割を担い、浅部脂肪は皮膚に近いほど可動性が高くなると書かれています。同じ文献では、中顔面の張り出しが減ること、ほうれい線が深くなって下がることが深部脂肪の減少を示すサインとして挙げられ、深部脂肪の萎縮に骨吸収が重なると浅部脂肪が下方へ移動するとも述べられています。
ですから、どちらか一方だけという方はほとんどいません。多くの方は両方を少しずつ持っています。数か月ごとに同じ照明で正面と斜め四十五度の写真を残すほうが、記憶に頼るよりずっと確かです。
なぜBeautyStoneクリニックでは層を分けて見るのでしょうか
なぜBeautyStoneクリニックでは層を分けて見るのでしょうか
診察室で最初に確認するのは、どれだけ入れるか、どこへ入れるかではありません。いま印象を決めているのはどの層か、です。ここを分けないまま進むと、同じ説明を聞いても頭の中の絵が人によって違ってしまいます。ですから、いつから表情をゆるめても残るようになったのか、どの角度が気になったのかから伺います。
持続期間も最初にお伝えします。ニュージーランド皮膚科学会の資料には、ヒアルロン酸フィラーが小鼻の脇から口角へ向かう深い線を含む複数の部位に用いられ、効果はおおむね三か月から九か月続き、維持したい方は年に二回から三回ほど繰り返すことが多いと書かれています。同じ資料には、施術部位が数日間赤み、腫れ、内出血、圧痛を伴うことがあり、まれではあるものの血管に関わる重い事例が報告されているとも記されています。
そしてもう一つ。事前に確約できない結果を約束するより、今日見えている状態から次の一歩を決めるほうが確実です。どの層が動いたかを分けて、順番を組み立てます。一度に満たすことをおすすめしない理由も、この場面で合わせてご説明します。
なぜBeautyStoneクリニックでは層を分けて見るのでしょうか
ほうれい線のケアはどんな順序で進むのでしょうか
ほうれい線のケアはどんな順序で進むのでしょうか
第一段階は層を分けることです。 座位と仰向けの差、そして頬骨の下を持ち上げたときの変化を合わせて見ます。ここを飛ばすと、その後の選択がすべて一歩ずつ遅れます。
第二段階は毎日積み重なる部分です。 ニュージーランド皮膚科学会の資料には、加齢による自然な老化に加えて、紫外線への曝露や喫煙といった外的要因が皮膚の老化を早めると書かれています。たばこの煙に含まれる成分は、コラーゲンやエラスチンを分解する酵素を増やすとも記されています。弾力が失われると皮膚が動きに合わせてたるむようになるとも述べられています。日焼け対策と禁煙が施術より前に来るのは、このためです。
第三段階でようやく施術の選択肢が入ります。 支えの減少が主なら、見るべきは溝そのものより溝の上です。下降が主なら、線だけを埋めても上に乗った重さはそのまま残ります。先ほどのレビューでも、まず深い層を整えてから浅い層に移ることが推奨されています。
第四段階は確認のための時間です。 フィラーの持続は三か月から九か月と報告されているので、次の判断は週ではなく月の単位で置きます。控えめな量を入れて落ち着き方を見てから足りない分を補うほうが、一度で仕上げようとするより手間が少なく済むことが多いです。
施術後の赤み、腫れ、圧痛はよくあり、通常は数日以内に落ち着きます。範囲が広がったり強くなったりする場合は、すぐに担当医へご連絡ください。結果には個人差があります。
ほうれい線について今日確かめておきたいこと
ほうれい線について今日確かめておきたいこと
- 横になると線がはっきり薄くなるなら、上の組織が下りてきている割合が大きいと考えられます。
- 頬骨の下を持ち上げたときに上が空いて見えるなら、支えが減っている割合が大きいと考えられます。
- 多くの方は両方を持っているので、ラベルより比率のほうが大切です。
どの施術にも当てはまりますが、ほうれい線のケアにもトレードオフがあります。適した選び方は、顔の構造、時間の使い方、最初に気になった点によって変わります。まずは姿勢の違う写真を二枚撮って診察に持って行き、皮膚科専門医と一緒に見ていただければと思います。
読んで気になることがあれば
相談を書く参考文献
- 表情筋が脂肪層を挟まずに真皮へ直接つながっている部位 — PubMed Central
- 深部脂肪は比較的動きが少なく上の軟部組織を支える役割を担い、浅部脂肪は皮膚に近いほど可動性が高くなる — PubMed Central
- 小鼻の脇から口角へ向かう深い線を含む複数の部位 — DermNet NZ
- 加齢による自然な老化に加えて、紫外線への曝露や喫煙といった外的要因が皮膚の老化を早める — DermNet NZ
よくあるご質問
Q. 自宅でほうれい線がボリューム不足かたるみかを見分けられますか。
A. 二つの確認でおおよその方向はつかめます。まず座ったときと横になったときの線の差を比べ、仰向けではっきり薄くなるならたるみ寄りです。次に指で頬骨の下を持ち上げ、上が空いて見えるなら支えの減少寄りです。多くの方は両方を持っていますし、どちらも診断ではないので、判断が必要なときは対面で見ていただくのが確かです。
Q. その線をそのまま埋めるのがすすめられないのはなぜでしょうか。
A. 埋めてはいけないということではありません。ただ原因が上にある場合、線だけを埋めても上に乗った重さは残ったままです。米国国立医学図書館のリファレンスには、この線が表情筋の間に脂肪層を挟まず真皮へ直接つながる位置にできることが説明され、へこみだけに目を向けるのではなく加齢に伴う脂肪の萎縮に対処することが推奨されています。どの層が動いたかを分けるのが順番として先に来ます。
Q. この部位のヒアルロン酸はどのくらい持ちますか。
A. ニュージーランド皮膚科学会の資料には、効果はおおむね三か月から九か月続き、維持したい方は年に二回から三回ほど繰り返すと書かれています。同じ資料には、施術部位が数日間赤み、腫れ、内出血、圧痛を伴うことがあるとも記されています。個人差があるので、次の見直しは月の単位で置いていただくのが合っています。
Q. 日焼け対策はほうれい線と関係がありますか。
A. ニュージーランド皮膚科学会の資料には、加齢による自然な老化に加えて紫外線への曝露や喫煙といった外的要因が皮膚の老化を早めること、弾力が失われると皮膚が動きに合わせてたるむようになることが書かれています。たばこの煙に含まれる成分がコラーゲンやエラスチンを分解する酵素を増やすとも記されています。施術の前にこの部分を整えておくと、後で戻る幅を小さくできます。
医療情報に関するご案内
この記事は一般的な医療情報を提供するものであり、個別の診断や診療に代わるものではありません。 編集方針を見る

キム・ジャンジュ 院長
JANGJU KIM
キム・ジャンジュ医師は、明洞ロッテホテルのストーンクリニックの院長です。
経歴・学歴
- 현) 스톤클리닉 명동 롯데호텔 원장
- 경희대학교 의과대학 졸업
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