要点
- リフティングはすでにある軽いたるみを引き上げる施術で、たるみのない肌でたるみを防ぐという研究はまだありません。
- 効果が続く期間: 超音波リフティングの研究をまとめた分析では、反応率は90日で77%、180日で69%と時間とともに下がりました。
- 20代に根拠のあるケア: 日焼け止めを毎日塗ったグループは、4.5年間で肌の老化が24%少なくなりました。
- フェイスラインがぼやけたり、あごの下の皮膚がゆるみ始めたりしたら、そのときにたるみの程度を受診で確認してください。
まだたるんでいない肌にリフティングを先に受けておくと、のちのたるみが減るという研究は、今のところありません。「今やっておけば将来たるみにくい」と聞いて、20代で超音波リフティングを調べる方が増えています。費用も安くないので、今受けるのが正しいのか、いつから意味があるのかがまず気になる疑問です。
この記事では、リフティングが肌の中で何をするのか、施術の効果がどのくらい続いたのか、20代に根拠のあるケアと施術を考える時期を整理します。
リフティングは肌の中で何をするのですか?
リフティングは肌の中で何をするのですか?
超音波リフティングは肌の表面はそのままにして、皮膚の下の決まった深さに熱を集め、小さな熱の点を作ります。熱を受けた部分のコラーゲンが縮んで組織が引き締まり、数か月かけて新しいコラーゲンが作られることで肌がしっかりします。顔の筋肉を覆うSMAS層まで熱が届く点が、肌の表面だけを扱うレーザーとの違いです。
そのため、リフティングはゆるんだ組織があるときに違いが見えます。米国皮膚科学会は、たるんだ肌が少しある人はこうした施術でよい結果が出やすく、たるみが大きいと役に立たないことがあると説明しています。たるみのない肌でたるみを防ぐ効果を確かめた資料は見つかりませんでした。
SMAS層:皮膚の下の脂肪層のさらに下で、顔の筋肉を包む薄い膜です。フェイスリフト手術で引き上げる層でもあります。
リフティングは肌の中で何をするのですか?
研究では、リフティングの効果はどのくらい続きましたか?
研究では、リフティングの効果はどのくらい続きましたか?
超音波リフティングの研究67件をまとめた2025年の文献レビューでは、複数の研究を合わせた分析の反応率は、施術90日後に77%、180日後に69%でした。あごの下を調べたある研究では、90日では引き上がりがはっきりしていましたが、180日では差が明らかではありませんでした。レビューの著者のうち3人は機器メーカーの所属で、研究対象者の年齢はまとめられていませんでした。
米国皮膚科学会は、超音波リフティングを1回受けると、多くの人が2〜6か月の間に控えめな引き上げと引き締まりを感じると説明しています。高周波リフティングは約6か月で結果が出そろい、スキンケアをきちんと続ければ2〜3年続くと書かれています。
研究では、リフティングの効果はどのくらい続きましたか?
| 項目 | 研究・学会でわかったこと | たるみのない20代にとっての意味 |
|---|---|---|
| 結果が見える時期 | 1回後2〜6か月 | 引き上げるたるみがあってこそ変化が見える |
| 反応率の変化 | 90日77%、180日69% | 先に受けた効果が積み上がる根拠はない |
| 複数回の施術 | 1回と比べた根拠が不足 | 定期的な予防施術の根拠も不足 |
| 副作用 | 多くは赤み・腫れ・押したときの痛み | 得られる変化が少ないなら負担も考える |
反応率が時間とともに下がるということは、たるみが出る何年も前に受けた施術が、そのときまで残っているとは考えにくいということです。レビューも、複数回受けるほうが1回より優れているかについての根拠は不足していると整理しています。たるみのない20代が今受けるリフティングは、効果を先に貯めておくものというより、数か月間見える変化のための選択に近いといえます。
20代でたるみを遅らせるのに根拠があるケア
20代でたるみを遅らせるのに根拠があるケア
オーストラリアで55歳未満の成人903人を無作為に分けた研究では、日焼け止めを毎日塗ったグループは、4.5年間で肌の老化がはっきりとは進みませんでした。必要なときだけ塗ったグループと比べると、老化が24%少なくなりました。リフティングと違い、たるみが出る前から効果が確かめられた結果です。
米国皮膚科学会が20代にすすめるケアも、施術ではなく毎日の習慣です。
- SPF30以上で、紫外線A・Bを両方防ぎ、水に強い日焼け止めを毎日塗ります
- ビタミンC製品で肌の老化を減らし、レチノイドで軽い小じわをケアします
- サングラスをかけ、日焼けサロンや肌を焼くことを避けます
- たばこをやめ、お酒を控えます
健康的な体重を保ち、たばこを吸わない人は、たるみの施術でもよい結果が出やすくなります。20代で身につけた習慣は、のちにリフティングを受けるときにも結果を支えます。
日焼け止めは量と続けることが効果を分けます。差を生んだのも日焼け止めの種類ではなく、毎日塗る習慣でした。顔全体に十分な量をのばし、曇りの日や冬も欠かさないことが大切です。レチノイドは始めのうち肌が乾燥したり赤くなったりしやすいので、夜に少量から始め、肌が慣れるか見ながら増やしていきます。妊娠を考えている方は、レチノイドを使う前にまず受診で確認してください。
STONクリニックは20代のリフティング相談をこう考えます
STONクリニックは20代のリフティング相談をこう考えます
まず、今たるみがあるかどうかを確認します。フェイスラインがぼやけていないか、ほうれい線のまわりやあごの下の皮膚がゆるんでいないかを正面と横顔で見て、たるみではなく脂肪や筋肉のために顔が広く見えているのかも見分けます。原因が違えば、合う施術も変わります。
軽いたるみがすでに見えるなら、リフティングを考える時期です。このときは、ほかの施術との間隔も合わせる必要があります。2025年の文献レビューは、ボツリヌストキシンは2週間以上、フィラーは28日以上たってから超音波リフティングを受けるようすすめています。14日以内に超音波を受けると、先に受けた施術の効果が下がったためです。
次の場合はリフティングを先に延ばし、まずお知らせください。
- 妊娠中、または妊娠を予定しています
- 施術する部分に皮膚の感染や炎症があります
- 毎日飲んでいる薬があります
相談では「今、私の顔にたるみがあるか、あるならどの部分か」から聞くと、施術が必要かどうかを見分けやすくなります。クリニックにお問い合わせの際は、正面と横顔の写真、最近受けたボツリヌストキシンやフィラーの日付を一緒にお送りください。
読んで気になることがあれば
相談を書く参考文献
- 超音波リフティングが肌の質に与える効果の文献レビュー — Journal of Cosmetic Dermatology, 2025 — PubMed Central
- 日焼け止めと肌の老化予防の無作為化試験 — Annals of Internal Medicine, 2013 — PubMed Central
- たるんだ肌を引き締める施術 — 米国皮膚科学会(AAD) — American Academy of Dermatology
- 20代のスキンケア — 米国皮膚科学会(AAD) — American Academy of Dermatology
よくあるご質問
Q. 20代でリフティングを受けると、将来たるみにくくなりますか?
A. たるむ前の肌にリフティングを受けておくと、のちのたるみが減るという研究はまだありません。研究をまとめた分析では、反応率は90日で77%、180日で69%と時間とともに下がりました。老化を遅らせる根拠があるのは、毎日塗る日焼け止めです。
Q. 何歳からリフティングを受けるのがよいですか?
A. 学会や研究は、年齢で基準を決めていません。米国皮膚科学会は、たるんだ肌が少しある人はよい結果が出やすいと説明しています。年齢よりも、フェイスラインのぼやけやあごの下のゆるみが始まったかを見て、そのときに受診で確認してください。
Q. リフティングの効果はどのくらい続きますか?
A. 米国皮膚科学会は、超音波リフティング1回後、2〜6か月の間に引き上げの変化が見えると説明しています。高周波リフティングはケアを続ければ2〜3年続くと書かれています。研究をまとめた分析では、180日の反応率は69%で90日より低くなりました。
Q. リフティングの副作用にはどんなものがありますか?
A. 研究で報告された副作用の多くは赤み、腫れ、押したときの痛みで、時間とともにおさまりました。ある研究では49人中2人に色素沈着が出ましたが、その後回復しました。得られる変化が少ない肌なら、こうした負担もあわせて考えてください。
Q. ボツリヌストキシンやフィラーを受けたばかりですが、すぐリフティングを受けてもいいですか?
A. 2025年の文献レビューは、ボツリヌストキシンは2週間以上、フィラーは28日以上たってから超音波リフティングを受けるようすすめています。14日以内だと、先に受けた施術の効果が下がりました。最近の施術日を相談のときにお知らせください。
Q. 20代でリフティングの代わりにするとよいケアは何ですか?
A. 米国皮膚科学会は20代に、SPF30以上の日焼け止めを毎日塗り、ビタミンCとレチノイドで小じわをケアするようすすめています。サングラスをかけ、肌を焼かないことも役立ちます。毎日日焼け止めを塗ったグループは、4.5年間で老化が24%少なくなりました。
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この記事は一般的な医療情報を提供するものであり、個別の診断や診療に代わるものではありません。 編集方針を見る

キム・ジャンジュ 首席院長
JANGJU KIM
キム・ジャンジュ医師は、明洞ロッテホテルのストーンクリニックの院長です。
経歴・学歴
- 현) 스톤클리닉 명동 롯데호텔 원장
- 경희대학교 의과대학 졸업
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