要点
- 上まぶたがくぼんで見えるまでの流れがわかります
- 容積の減少と眼瞼下垂の分かれ目がわかります
- 二つの変化が互いを強調し合う理由がわかります
- 診察で順番を決めるときの見方がわかります
鏡の前で、上まぶたが以前より落ちくぼんで見えると感じる方がいらっしゃいます。二重の幅が深くなった、アイシャドウが以前のようにのらない、という形で先に気づかれることもあります。
多くの方は、くぼんだところを満たす方法を最初に思い浮かべます。ただ公開資料は、上まぶたのくぼみを二つの変化が重なった結果として説明しています。支える組織が減る変化と、まぶたを持ち上げる力が弱まる変化です。
本記事では、上まぶたがくぼんで見えるまでの流れ、二つの変化の分かれ目、互いを強調し合う理由、そして診察で順番を決める見方までを順に整理してお伝えします。
本記事はBeautystone Clinicの診療情報をもとに整理しています。効果には個人差がありますので、施術を受けるかどうかは皮膚科専門医とご相談のうえでお決めください。
上まぶたがくぼんで見える変化はどこから始まるのでしょうか
上まぶたがくぼんで見える変化はどこから始まるのでしょうか
上まぶたのくぼみは、ひとつの組織だけが減って生じるものではありません。目のまわりを構成する複数の層が同時に薄くなり、ゆるむことで表面に溝として現れます。
ニュージーランド皮膚科学会の顔のしわに関する資料は、加齢とともに皮下の脂肪細胞が減ると説明しています。その結果として、落ちくぼんで見える目、上下まぶたのたるみ、鼻の横の溝が目立ち疲れて見える目を挙げています。同じ資料は、真皮のコラーゲンと弾性線維が減り、皮膚の強さと弾力が低下する点も添えています。
目のまわりを扱った文献は、ここにもう一層を重ねます。上眼瞼のくぼみに関する臨床文献は、上部の眼窩脂肪コンパートメントの容積減少が、筋膜構造のゆるみと加齢による骨のリモデリングと重なり、上まぶたがくぼんだ見た目につながると整理しています。
同じ文献は、この変化を目のまわりの老化で最も早く、最も目につく所見のひとつとしています。そのため実年齢よりやつれて疲れた印象を与えると記しています。上まぶたの変化が先に気になりやすい背景です。
眼窩脂肪:眼球のまわりを包み、クッションの役割を果たす脂肪組織のことです
上まぶたがくぼんで見える変化はどこから始まるのでしょうか
容積の減少と眼瞼下垂はどのような違いで分かれるのでしょうか
容積の減少と眼瞼下垂はどのような違いで分かれるのでしょうか
二つの変化は似た印象をつくりますが、出発点が異なります。容積の減少はまぶたを支える組織の量が減る側で、眼瞼下垂はまぶたを持ち上げる構造の力が落ちる側です。
眼瞼下垂とくぼみ目に関する臨床研究は、加齢に伴うくぼみ目が上眼瞼下垂と強く関連していると報告しています。そのつながり方も説明しています。まぶたを持ち上げる力が弱まると、目を開けるために眉を無意識に上げるようになります。前頭筋を使い続けることでまぶたの皮膚が薄く見え、もともとあった脂肪の減少が視覚的により目立つという流れです。
ですから片側だけを見て判断することは難しいです。くぼんで見える程度が同じでも、容積と下垂それぞれの占める割合は方によって異なります。
| 確認する項目 | 容積の減少の側 | 眼瞼下垂の側 |
|---|---|---|
| 資料に記された出発点 | 上部の眼窩脂肪コンパートメントの容積減少 | まぶたを持ち上げる構造の弱まり |
| 併せて挙がる変化 | 筋膜のゆるみと骨のリモデリング | 眉を上げる代償の動き |
| 見た目に現れる所見 | 眉の骨の下が深くくぼんで見えます | まぶたの縁が低く下がって見えます |
| もう一方への影響 | 下垂があるとくぼみが深く見えます | 皮膚が薄く見えくぼみが際立ちます |
| 診察での確認の仕方 | くぼみの位置と深さを確認します | 開瞼の高さと眉の位置を確認します |
この表はどちらかを選ぶための基準ではなく、ひとつの印象に二つの流れが並んでいることを示すものとお考えください。
なぜBeautystone Clinicは二つを一緒に確認するのでしょうか
なぜBeautystone Clinicは二つを一緒に確認するのでしょうか
Beautystone Clinicで上まぶたのくぼみのご相談をお受けするときは、くぼんだ場所だけでなく、目を開ける高さと眉の位置も併せて確認いたします。資料が二つの変化を連動したものとして説明しているためです。
先ほどの臨床研究は、下垂を矯正したあとの変化を数値で報告しています。開瞼した状態で測ったまぶたの高さは1.06mmから3.49mmへ上がりました。同じ期間に眉の高さは21.19mmから17.33mmへ下がっています。眉を無理に上げる代償の動きが減ったということです。
さらに注目したいのはくぼみそのものです。同じ研究で上眼瞼溝の面積は79.83mm²から22.37mm²へ縮小しました。容積を新たに入れていないのに、くぼんで見えていた部分も一緒に減ったことになります。研究者は、挙筋腱膜とミュラー筋複合体を前方へ進めて固定すると、眼窩脂肪と眼窩隔膜が前へ移動してくぼみを満たすと説明しています。
そのため診察では、入れる量を先に決めることはいたしません。今の印象に二つのうちどちらがより大きく関わっているかを先に確認し、その結果に沿って順番をお伝えします。判断が分かれる場合は、眼科や形成外科の診察が併せて必要になる可能性も率直にご説明いたします。
なぜBeautystone Clinicは二つを一緒に確認するのでしょうか
上まぶたのご相談はどのような過程で進むのでしょうか
上まぶたのご相談はどのような過程で進むのでしょうか
はじめに、今の印象のどこが気になるかをお聞かせください。くぼみの深さが気になる場合と、目が開きにくい感覚が気になる場合とでは、確認する項目が異なります。
次に、自然に目を開けた状態と、眉を押さえた状態を併せて確認いたします。研究が眉を上げる代償の動きを下垂の所見としているため、眉を固定した状態でまぶたがどこまで上がるかを見る工程が必要です。
三つめに、満たす方法ごとに資料の記載が異なる点も併せてお聞きください。くぼみの文献は、脂肪移植で平均1.09mLを入れ、くぼみの深さが平均5.88mmから六か月後に0.81mmへ減ったと報告しています。同じ文献は、脂肪移植のみの場合に入れた量の20%から50%が吸収されるとも記しています。
四つめに、注入するフィラーについての記載も同じ文献にあります。血管の閉塞に伴う視力低下や眼瞼下垂の危険が挙げられています。目のまわりは、この理由から部位を決める段階で慎重に扱う場所です。
最後に、すぐにご連絡いただきたい所見を覚えておいてください。同じ文献は、一時的な腫れと内出血、軽度で一時的な眼瞼下垂がみられ、感染や結節、左右差はなかったと報告しています。それでも視野が変わる場合や痛みが強くなる場合は、数日様子を見る対象ではありませんので、当日中に診察でご確認ください。
今日の上まぶたの見方を短くまとめます
今日の上まぶたの見方を短くまとめます
上まぶたのくぼみには、容積が減る変化とまぶたが下がる変化が同時に関わっています。資料は、上部の眼窩脂肪コンパートメントの容積減少、筋膜のゆるみ、加齢による骨のリモデリングが重なると整理しています。
二つの変化は互いを大きく見せます。持ち上げる力が弱まると眉を上げる代償が生じ、その過程でまぶたの皮膚が薄く見え、くぼみがより際立ちます。
実際に下垂を矯正したところ、まぶたの高さは1.06mmから3.49mmへ、上眼瞼溝の面積は79.83mm²から22.37mm²へ変化したと報告されています。容積を新たに入れずに、くぼんで見えていた部分も一緒に減った結果です。
ですから順番を決める前に、二つを併せて確認する工程が必要です。満たす方法ごとに吸収率と危険が別々に記されていますので、方法と時期は皮膚科専門医とご相談のうえでお決めください。
読んで気になることがあれば
相談を書く参考文献
- ニュージーランド皮膚科学会の顔のしわに関する資料 — DermNet NZ
- 上眼瞼のくぼみに関する臨床文献 — PubMed Central
- 眼瞼下垂とくぼみ目に関する臨床研究 — PubMed Central
よくあるご質問
Q. 上まぶたがくぼんで見えたら満たせばよいのでしょうか
A. そうとは限りません。臨床研究は、加齢に伴うくぼみ目が上眼瞼下垂と強く関連していると報告しています。下垂が併せてある場合は、眉を上げる代償の動きでくぼみが実際より深く見えることがあります。入れる量を決める前に、目を開ける高さも併せてご確認ください。
Q. 下垂を矯正するとくぼみも良くなるのでしょうか
A. 研究ではその方向の結果が報告されています。挙筋腱膜とミュラー筋複合体を前方へ進めて固定すると、眼窩脂肪と眼窩隔膜が前へ移動してくぼみを満たすと説明されています。実際に上眼瞼溝の面積は79.83mm²から22.37mm²へ縮小しました。ただし程度には個人差があります。
Q. 脂肪移植ではどのくらい残るのでしょうか
A. 文献には平均1.09mLを入れ、くぼみの深さが平均5.88mmから六か月後に0.81mmへ減ったと記されています。同じ文献は、脂肪移植のみの場合に入れた量の20%から50%が吸収されるとも記しています。当日に決まる結果ではありませんので、時間をおいて見る見方が現実に近いです。
Q. 目のまわりのフィラーで注意する点はありますか
A. あります。文献は、注入するフィラーの危険として血管の閉塞に伴う視力低下や眼瞼下垂を挙げています。そのため目のまわりは部位を決める段階から慎重に扱う場所です。施術後に視野が変わる場合や痛みが強くなる場合は、お待ちにならず当日中に診察でご確認ください。
医療情報に関するご案内
この記事は一般的な医療情報を提供するものであり、個別の診断や診療に代わるものではありません。 編集方針を見る

キム・ジャンジュ 院長
JANGJU KIM
キム・ジャンジュ医師は、明洞ロッテホテルのストーンクリニックの院長です。
経歴・学歴
- 현) 스톤클리닉 명동 롯데호텔 원장
- 경희대학교 의과대학 졸업
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