要点
- 減量後のフェイスラインのたるみは、減った脂肪より先にゆるんだ皮膚と筋膜の層を確認し、実際にたるんでいる部位だけに超音波リフトを計画します。
- たるむ理由: 脂肪が急に減ると、皮膚のコラーゲンがその速さについていけず、余った皮膚が下に垂れて見えます。
- 期待できる範囲: 超音波リフトの研究をまとめた分析では、改善反応の割合は90日で77%、180日で69%でした。
- 失われたボリュームを埋める施術ではないので、くぼみが主な悩みならほかの方法もあわせて考えます。
減量後のフェイスラインのたるみは、失われたボリュームより先に、ゆるんだ層を確認します。目標体重に届いて鏡を見ると、顔は確かに細くなったのに、あごの下や口元がかえって下がって見えて戸惑う方が多いです。体重は減ったのに、顔は老けて見えるという声もよく聞きます。
この記事では、減量後にあご周りがたるんで見えるとき、超音波リフト(ウルセラのような高密度焦点式超音波)をどんな基準で考えればいいのか、何を期待できて何は期待しないほうがいいのかを整理します。
やせたあと、フェイスラインがたるんで見えるのはなぜですか
やせたあと、フェイスラインがたるんで見えるのはなぜですか
体重が急に減ると、顔の脂肪が先に減りやすくなります。けれども皮膚は同じ速さで縮むことができません。脂肪が減るあいだに皮膚のコラーゲンが組み直されないと、余った皮膚がのびたまま残ります。その結果、こめかみ、ほお、フェイスライン、口角の下がいっしょにくぼんだり、ゆるんだりして見えます。
年齢も関係します。コラーゲンとエラスチンは年齢とともに減るので、同じだけ減量しても40代以降はたるみが目立ちやすい傾向があります。胃バイパス手術後に平均20%減量した14人の写真を評価した小規模な研究でも、減量が大きいほど老けて見えるという評価が出ました。ただし対象者が少なく、追跡期間も3〜6か月と短い研究です。
エラスチン:皮膚がのびたあと元に戻るのを助ける、弾力のある線維です。
急な減量後の顔の変化をまとめたシステマティックレビューでも、脂肪が減るときに皮膚のコラーゲンの組み直しが追いつかないことが、顔がゆるんで老けて見える大きな理由だとされています。つまり問題は「やせたこと」そのものではなく、脂肪と皮膚の変わる速さがずれていることです。ここを理解しておくと、ゆるんだ組織を引き締めたいのか、失ったボリュームを補いたいのか、その両方なのかを分けやすくなります。
あご周りはたるみですか、それともボリュームの減少ですか
あご周りはたるみですか、それともボリュームの減少ですか
減量後の顔の変化には、ふつう二つのことが混ざっています。脂肪が減ってくぼんだ部分と、余った皮膚が下に落ちた部分です。二つは対処の方法が違うので、先に分けて考えることをおすすめします。
| 見た目の変化 | おもな原因 | 先に考える方法 |
|---|---|---|
| フェイスラインの下に皮膚が折れて落ちる | 皮膚と筋膜のたるみ | 超音波リフトなどの引き締め施術 |
| ほおとこめかみがくぼむ | 脂肪のボリューム減少 | ボリュームを補う施術 |
| あごと首の境目がぼやける | たるみと脂肪が混在 | 診察で割合を見てから組み合わせ |
| 皮膚が薄く小じわが増える | 皮膚の弾力低下 | 肌の再生を目指す施術 |
鏡の前で、フェイスラインの下の皮膚を指先で耳のほうへ軽く持ち上げてみてください。持ち上げたときにラインがはっきりするなら、たるみの割合が大きいと考えられます。反対に、持ち上げてもほおがくぼんで見えるなら、ボリュームの割合が大きいです。これは自分で目安をつける方法で、実際の判断は診察で行います。
あご周りはたるみですか、それともボリュームの減少ですか
超音波リフトは減量後のたるみに何をしてくれますか
超音波リフトは減量後のたるみに何をしてくれますか
超音波リフトは皮膚の表面を傷つけず、深い層に小さな熱の点をつくって、組織の収縮と新しいコラーゲンの生成をうながします。ウルセラは1.5mm、3.0mm、4.5mmの深さをねらい、画面で層を見ながらエネルギーを当てられる機器です。アメリカでは、まず眉のリフトアップで認可を受け、その後に首とあごの下のリフトアップでも認可を受けました。
筋膜(SMAS):皮膚と脂肪の下で顔の筋肉をおおう薄い膜です。手術のリフトで引き上げる層でもあります。
変化はすぐには完成しません。新しいコラーゲンがたまるまで時間がかかるので、多くの研究は90日と180日で結果を確認しています。
超音波リフトは減量後のたるみに何をしてくれますか
この数字は複数の研究をまとめた平均です。減量後のたるみだけを集めた結果ではないので、そのままご自身の結果に当てはめないほうがいいです。超音波リフトは減った脂肪を補うことはできません。ボリュームが主な悩みなのにリフトだけを受けると、期待と結果がずれることがあります。
STONクリニックは減量後のあごのたるみをこう考えます
STONクリニックは減量後のあごのたるみをこう考えます
STONクリニックは、減量後にあご周りのボリュームが減り、たるみが気になる方にはウルセラがよく合う施術だと考えています。急に減量した方が多く、皮膚のたるみが強く出ることがあり、年齢とともにコラーゲンとエラスチンが減ってたるみがさらに進むこともあるからです。ウルセラは皮膚と軟部組織のたるみの改善を目標にし、コラーゲンの生成にも役立つ施術です。このとき、超音波で治療の深さを確認し、実際にたるみがある部位だけに施術することを大切にしています。
当治療は自由診療(保険適用外)です。費用は部位・ショット数により異なります。施術後は赤み、むくみ、押したときの鈍い痛みが出ることがあり、ふつうは数日で落ち着きます。次の症状があるときは様子を見ずに、施術を受けたクリニックへ連絡してください。
- 片方の口角だけが下がる、または笑ったときに左右差が出ます
- あごや口の周りのしびれた感じが弱まらず続きます
- 焼けるような痛みが強くなる、または水ぶくれや線状のあとが出ます
体重がまだ減っている途中なら、減量が止まってから計画を立てるほうが結果を見通しやすいです。カウンセリングでは「私のフェイスラインにはどの深さを、どこまで当てますか?」から聞くと、計画を理解しやすくなります。お問い合わせの際は、減量にかかった期間と減った体重、気になる部位をあわせてお書きください。
読んで気になることがあれば
相談を書く参考文献
- 超音波リフト(MFU-V)のしくみと結果 — Journal of Cosmetic Dermatology, 2025 — PubMed Central
- 急な減量後の顔の変化に関するシステマティックレビュー — Aesthetic Surgery Journal Open Forum, 2025 — PubMed Central
- 胃バイパス手術後の顔の印象の変化 — Archives of Plastic Surgery, 2015 — PubMed Central
よくあるご質問
Q. 減量中ですが、今すぐ超音波リフトを受けてもいいですか?
A. 減量が止まってから受けるほうが、結果を見通しやすいです。体重が減り続けているあいだは脂肪と皮膚の状態がいっしょに変わるので、今計画した深さや部位が数か月後の顔に合わなくなることがあります。減量のペースと目標体重をカウンセリングでお伝えください。
Q. 超音波リフトでくぼんだほおも埋まりますか?
A. ボリュームを埋める施術ではありません。超音波リフトはゆるんだ皮膚と筋膜を収縮させ、コラーゲンの生成を助けるものなので、脂肪が減ってくぼんだ部分にはボリュームを補うほかの方法もあわせて考えます。どちらの割合が大きいかは診察で見分けます。
Q. 効果はいつごろから見えますか?
A. 新しいコラーゲンがたまるまで時間がかかるので、変化は数か月かけて現れます。複数の研究をまとめた分析では、改善反応の割合は90日で77%、180日で69%でした。施術直後のむくみが引いたあと、同じ照明で写真を撮っておくと変化を比べやすいです。
Q. たくさんやせるほど、たるみはひどくなりますか?
A. 急にたくさんやせるほど、皮膚が縮む時間が足りず、たるみが目立つことが多いです。減量後の写真を評価した小規模な研究でも、減量が大きいほど老けて見えるという評価が出ました。ただし対象者が少ないので、個人差は大きいです。
Q. あごの下の二重あごのような見た目もたるみですか?
A. 皮膚のたるみと残った脂肪が混ざっていることが多いです。あごの下の皮膚を軽く持ち上げてラインがはっきりするならたるみの割合が大きく、厚くつまめるなら脂肪の割合が大きいです。割合に応じて、リフトと脂肪を減らす方法を組み合わせて計画します。
Q. 施術のあと、顔がもっとこけて見えることはありませんか?
A. たるみがある部位に深さを合わせて施術することが、その心配を減らす方法です。すでにボリュームが大きく減った部分に広くエネルギーを当てると、こけて見えるのではという心配があるので、超音波の画面で層を見て、たるんだ部位だけを選んで計画します。
Q. 施術後のむくみやひりひり感はどのくらい続きますか?
A. 赤み、むくみ、押したときの鈍い痛みは、ふつう数日で落ち着きます。片方の口角だけが下がったり、しびれが弱まらず続いたりする場合は、様子を見ずに施術を受けたクリニックへ連絡してください。痛みがだんだん強くなる場合も同じです。
Q. 手術のリフトを考えたほうがいい場合もありますか?
A. ゆるんだ皮膚の量が多いと、切らないリフトには限界があります。減量後の顔の変化をまとめたシステマティックレビューでも、たるみが大きい場合はフェイスリフトやネックリフトなどの手術にふれています。診察でたるみの程度を見て、範囲をご相談します。
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この記事は一般的な医療情報を提供するものであり、個別の診断や診療に代わるものではありません。 編集方針を見る

キム・ジャンジュ 首席院長
JANGJU KIM
キム・ジャンジュ医師は、明洞ロッテホテルのストーンクリニックの院長です。
経歴・学歴
- 현) 스톤클리닉 명동 롯데호텔 원장
- 경희대학교 의과대학 졸업
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