要点
- 冬のすねの皮脂欠乏性湿疹は、5~10分の短い入浴と、肌が湿っているうちの1日数回の保湿から始めます。
- 保湿剤の選び方: 80人の研究では、6種類の保湿剤を1日2回・4週間塗り、どれも改善して差はありませんでした。
- 粉の間に赤い線が出ていれば、保湿に加えて弱いステロイド外用薬を数日使うのが一般的です。
- 早めの受診: じゅくじゅく・水ぶくれ・腫れがある、脚以外に広がる場合です。
冬のすねのかゆみと白い粉は、入浴を5~10分に短くし、肌がしっとりしているうちに保湿剤を1日数回塗ることから始めます。白い粉の間に赤い線が網目のように見える、じゅくじゅくする、水ぶくれがあるといった場合は、保湿だけでは足りないため受診をおすすめします。どの保湿剤を選ぶかより、毎日続けて塗ることが大切です。
冬になるとすねがかゆく白い粉をふく原因
冬になるとすねがかゆく白い粉をふく原因
すねは体のほかの場所より早く、強く乾きやすい部位です。肌のいちばん外側の角層が水分を保てなくなると、表面が白く粉をふき、細かくひび割れます。
角層:肌のいちばん外側にある薄い層で、水分が逃げないように守っています。
冬は外気が冷たく乾いているうえ、暖房の風がさらに肌を乾かします。熱いお湯での長風呂や石けんの使いすぎも角層を弱めます。乾いた状態が続くと炎症が起こり、これを皮脂欠乏性湿疹と呼びます。
冬になるとすねがかゆく白い粉をふく原因
年齢とともに増え、60歳を過ぎるとほぼすべての方の肌が乾燥するとされています。70歳以上の552人を全身診察した研究では、20.8%に皮脂欠乏性湿疹がありました。
冬になるとすねがかゆく白い粉をふく原因
利尿薬など一部の飲み薬で悪化することもあるため、飲み始めてから強くなった場合は受診時に伝えてください。
ただの乾燥肌と皮脂欠乏性湿疹の見分け方
ただの乾燥肌と皮脂欠乏性湿疹の見分け方
白い粉だけで赤みがなければ、まだ乾燥肌の段階です。ひし形の粉の間を赤い線が網目のようにつなぎ、かき傷も見えるなら皮脂欠乏性湿疹です。片方のすねから始まり、両方のすね全体に広がることもあります。
見た目はほぼ普通なのに、夜や服を脱いだときに急にかゆくなる「冬季のかゆみ」もあります。ふくらはぎやひざの裏、足首に出やすく、冬が終わると治まるのが一般的です。
| 比べる点 | 乾燥肌 | 皮脂欠乏性湿疹 | 冬季のかゆみ |
|---|---|---|---|
| 見た目 | 白い粉、ざらつき | 粉の間に赤い線、かき傷 | ほぼ普通、少し乾燥 |
| かゆみ | ない、または軽い | はっきりある | 夜や服を脱いだとき急に |
| 最初の対処 | 入浴と保湿の見直し | 保湿と弱いステロイドを数日 | 保湿、ウールを避ける |
明るい照明の下で、まず赤い線があるかを見ると自分の段階がわかりやすくなります。多くは見た目で診断でき、検査はふつう必要ありません。
すねの乾燥を悪化させない入浴と保湿の方法
すねの乾燥を悪化させない入浴と保湿の方法
入浴は熱すぎないお湯で5~10分にとどめましょう*。浴室のドアを閉めて湯気を逃がさないことも乾燥を防ぎます。
米国皮膚科学会の乾燥肌ケアの案内にもとづきます。
洗浄料は泡立てすぎず、わきや足の付け根など必要な場所だけに使いましょう。すねには石けんより、やさしいクリームタイプの洗浄料が向いています。タオルでこすらず押さえるように水気をとり、肌がしっとりしているうちに保湿剤を塗ってください。
最初の数日はワセリンなどの油分の多い軟膏を1日数回塗り、粉が落ち着いたら軽いクリームに替えても構いません。尿素のように水分を引き寄せる成分は、湿った肌に塗ると働きやすくなります。
ソウルの大学病院で、中等度以上の乾燥肌の80人が6種類の保湿剤を指定の部位に1日2回・4週間塗った研究があります。どれも改善し、特に優れたものはありませんでした。個人差はありますが、続けて塗ることのほうが大切です。寝室では加湿器を使い、ウールやぴったりした服を避けて綿の服を選びましょう。
保湿だけでは足りないときの受診の目安
保湿だけでは足りないときの受診の目安
赤い線が出ている、かいて血がにじむほどなら、保湿だけでは治まりにくい段階です。赤い部分に弱いステロイド外用薬を数日塗る治療を加えるのが一般的です*。治療への反応はふつう早いものの、重い場合はより強い外用薬が必要になることがあります。
DermNet の皮脂欠乏性湿疹の治療案内にもとづきます。
次のような変化があれば、保湿で様子を見ずに受診してください。
- すね全体が赤く腫れたり、表面に小さな水ぶくれができたりしています
- ひび割れからじゅくじゅくした液が出ています(傷から細菌が入り、感染することがあります)
- 脚から腕や体など、ほかの場所に広がっています
- 最近急に出て粉が多く、体重が減る、熱が出る、だるいといった症状もあります
ソウル滞在中の予定とすねのケア
ソウル滞在中の予定とすねのケア
ソウルの冬は寒く乾燥し、ホテルの暖房も一日中ついているため、旅行中にすねが粉をふくことがあります。油分の多い保湿剤を持参し、入浴のたびにすぐ塗りましょう。静脈麻酔を受けた日でなければ、受診のあとに飛行機を遅らせる理由はなく、皮脂欠乏性湿疹の診察で麻酔は使いません。
1回の来院は始まりで、塗り薬は数日使い、肌は一晩ではなく少しずつ落ち着いていきます。落ち着くまでの早さには個人差があります。帰国後に気になることがあれば、写真を添えてLINEでクリニックにご相談いただけます。赤みが広がる、じゅくじゅくする、熱が出る場合は、まず現地の医療機関を受診してください。
まとめ:来年の冬に繰り返さないためのケア
肌がまた乾くと、皮脂欠乏性湿疹はとても再発しやすい状態です。かゆみが消えても保湿をやめず、秋に空気が冷たくなったら入浴後の保湿を習慣に戻しましょう。
当治療は自由診療(保険適用外)で、費用は内容により異なります。始める日に同じ明るさですねの写真を撮り、1日2回の保湿を4週間続けてもう一度撮ると、変化を比べやすくなります。カウンセリングでは「赤い部分の塗り薬は何日使い、いつ保湿だけに戻しますか」と聞いてみてください。ソウル・明洞のロッテホテルソウル内、乙支路入口駅の近くにある STON Clinic にLINEでお問い合わせの際は、すねの写真、かゆくなった時期、飲んでいる薬を添えてください。
読んで気になることがあれば
相談を書く参考文献
- すねに多い皮脂欠乏性湿疹の原因と治療 — DermNet — DermNet NZ
- 肌が乾燥する理由と保湿剤の選び方 — DermNet — DermNet NZ
- 冬季のかゆみの特徴とケア — DermNet — DermNet NZ
- 強い乾燥肌を自宅でケアする方法 — 米国皮膚科学会(AAD) — American Academy of Dermatology
- 6種類の保湿剤を比べた乾燥肌80人の研究 — J Eur Acad Dermatol Venereol, 2016 — PubMed Central
- 70歳以上552人の皮膚診察の研究 — J Am Geriatr Soc, 2020 — PubMed Central
よくあるご質問
Q. かきすぎてすねにかさぶたができましたが、大丈夫ですか?
A. すねにかさぶたができるほどかいた場合は、保湿だけではかゆみを抑えにくい段階です。かき続けると肌が厚くごわつき、傷から細菌が入って感染することもあります。じゅくじゅくする、赤みが広がる場合は受診してください。
Q. 市販の弱いステロイド外用薬をすねに塗ってもいいですか?
A. 赤みのある湿疹部分であれば、弱いステロイド外用薬を数日塗る程度で足りることが多いです。赤い部分だけに短期間使うのが基本です。数日塗っても変わらない、範囲が広がる場合は、より強い薬が必要か医師にご相談ください。
Q. すねの白い粉はナイロンタオルでこすり落としてもいいですか?
A. すねの白い粉をナイロンタオルでこするのはお控えください。粉を落とすと、すでに傷んだ角層がさらに薄くなり、乾燥とかゆみが強くなります。こする刺激そのものが乾燥の原因になるため、保湿剤でやわらげましょう。
Q. 若くても皮脂欠乏性湿疹になりますか?
A. 肌がとても乾燥していれば、若い方でもなることがあります。年齢が高い方に多いだけで、アトピー性皮膚炎がある方はふだんから乾燥しやすく、冬にすねに出やすくなります。熱いお湯での長風呂の習慣から見直しましょう。
Q. 閉経後にすねが急に乾燥するようになったのは関係がありますか?
A. 閉経後の女性は、あとから乾燥肌が始まりやすい方として挙げられています。甲状腺の働きの低下や腎臓の病気でも乾燥することがあるため、急に強くなった場合はほかの症状もあわせて確認します。まずは入浴後の保湿を1日数回に増やしましょう。
Q. 夏にエアコンの風に長く当たっても、すねはかゆくなりますか?
A. 夏でもエアコンの風に長く当たると、すねが冬のように乾燥してかゆくなることがあります。冷たく乾いた空気が角層の水分を奪うのは季節に関係ありません。風が脚に直接当たらないようにし、夏も入浴後の保湿を続けましょう。
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この記事は一般的な医療情報を提供するものであり、個別の診断や診療に代わるものではありません。 編集方針を見る

キム・ジャンジュ 首席院長
JANGJU KIM
キム・ジャンジュ医師は、明洞ロッテホテルのストーンクリニックの院長です。
経歴・学歴
- 현) 스톤클리닉 명동 롯데호텔 원장
- 경희대학교 의과대학 졸업
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