要点
- ジュベルックのしこりは、触れた時期と、赤み・痛み・大きさの変化で再受診の目安を決めます。
- 1週間以内: 腫れや内出血は、通常数日で引いていきます。
- 2~4週ごろ: 痛みがなく大きさが変わらない硬さは、粒子が集まったしこりのことが多いです。
- 数か月後に赤く硬くなるしこりは、まれな肉芽腫の可能性があり、診察で確認します。
ジュベルックのしこりは、最初に触れた時期でまず見分けます。施術後1週間以内のふくらみは腫れや内出血のことが多く、数日で引いていきます。2~4週ごろに出る痛みのない小さな硬さは、注入した粒子が一か所に集まったしこりのことが多く、大きさを記録しながら様子を見ます。数か月後に新しく出たもの、または時期に関係なく赤み・痛みがあって大きくなるものは、再受診してください。
ジュベルックは、PDLLAという小さな粒子をヒアルロン酸に混ぜた注入剤です。そのため、直後のやわらかいふくらみと、数週間後の粒子まわりの変化は、別々の時期にあらわれます。
PDLLA(ポリ-D,L-乳酸):体内でゆっくり分解される合成素材です。
施術後数日のふくらみはしこりとは別
施術後数日のふくらみはしこりとは別
施術後数日で触れるやわらかいふくらみの多くは、しこりではなく注入部位の腫れや内出血です。フィラーの副作用を時期別にまとめたレビューでは、腫れ・赤み・押したときの痛み・内出血を、施術後数日以内の早い反応としています。施術による腫れは、ほとんどが1週間以内に引くとされています。
目の下に標準タイプのジュベルックを受けた女性15人の研究では、腫れは数時間から2日で引きました。2人に出た内出血も数日で自然に消え、ほかの副作用は報告されませんでした。ただし人数が少なく、比較するグループのない研究です。
この時期は、ふくらみを強くもみほぐさないでください。毎日同じ明るさで写真を撮っておくと、小さくなっているかを自分で確かめやすくなります。1週間たっても大きさが変わらない、またはかえって硬くなる場合は、次の段階として考えます。
2~4週で触れる硬いしこりの原因とタイプの違い
2~4週で触れる硬いしこりの原因とタイプの違い
腫れが引いたあと、2~4週ごろに触れる硬い粒は、注入した粒子が一か所に集まってできることが多いです。浅すぎる層に入った、同じ場所に量が多く入った、その部位に合わないタイプを使った、といった場合に起こりやすくなります。境目がはっきりしていて、時間がたっても大きくならないのが特徴です。
2~4週で触れる硬いしこりの原因とタイプの違い
ジュベルックは、タイプによって1本あたりの粒子の量が違います。ジュベルックスキンは30mg、標準タイプは50mg、ジュベルックボリュームは200mgです。ある症例報告では、42歳の女性が目の下にジュベルックボリューム(200mg)を受け、3週目に両側に硬いしこりが出ました。赤みや痛みはなく、著者は薄い目の下に粒子の多いタイプを使ったことを原因と考えています。この方は高周波治療を2回受けて消えましたが、1人の記録なので、すべてのしこりに同じ方法が合うとはいえません。
数か月後に出たしこりと肉芽腫
数か月後に出たしこりと肉芽腫
数か月たって新しく出て、赤くなり、だんだん硬くなるしこりは、まず肉芽腫を疑います。肉芽腫は、体が取り除けない粒子を囲もうとして免疫細胞が集まった、炎症性のかたまりです。フィラー全体で0.01~1%とまれで、通常は数か月から数年後にあらわれます。
肉芽腫:体に入った異物のまわりに免疫細胞が集まってできる、炎症性のしこりです。
| 最初に触れた時期 | よくある原因 | 触れた感じ・見た目 | その後 |
|---|---|---|---|
| 施術後1週間以内 | 腫れ・内出血 | やわらかく、少し痛むことも | 1週間以内に小さくなることが多い |
| 2~4週ごろ | 粒子が集まったしこり | 硬く痛みなし、肌の色は普通 | 大きさはほぼ同じ |
| 数か月~数年後 | 肉芽腫 | 赤く、だんだん硬くなる | 硬くなる・大きくなる |
| 時期に関係なく | 感染・バイオフィルム | 赤く硬く腫れ、熱をもつ | 引いてもまた腫れることがある |
数か月後に出たしこりと肉芽腫
時期だけでは決めません。目のまわりにPDLLAを3回受けた67歳の女性は、最後の施術から約1か月後に肉芽腫が出て、だんだん悪化しました。ステロイド注射で皮膚が薄くなり、最終的に手術を2回受けています。
ジュベルックのしこりで、すぐ受診したいサイン
ジュベルックのしこりで、すぐ受診したいサイン
小さく痛みがなく、数週間大きさが変わらないしこりは、写真と大きさを記録して次の診察で見せる形で構いません。次のどれかがあれば待たずに、施術を受けたクリニックで診察を受けてください。
- しこりが赤くなる、または熱をもって痛みます
- 数週間で目に見えて大きくなる、または数が増えます
- 一度引いた場所がまた腫れます
- うみや汁が出る、または熱が出ます
- 施術から数か月たって初めてしこりが出ました
赤く硬く腫れた場所は、施術からいつ出たものでも感染の確認が必要です。血管が詰まったときのサインは、しこりとは別に覚えておいてください。いつもと違う痛み、注入部位の近くの肌が白・灰色・青っぽく変わるときは、すぐに受診してください。見え方の変化、急に話しにくい、顔や手足のしびれや力が入らない、歩きにくい、顔が下がる、強い頭痛・めまい・混乱があれば、最寄りの救急外来へ向かってください*。ジュベルックと同じPDLLAとヒアルロン酸の製品でも、視力を失った報告が1件あります。
米国FDAのフィラーに関する案内にもとづきます。
ソウル旅行の日程に組み込むとき
ソウル旅行の日程に組み込むとき
鎮静麻酔を受けた日でなければ、飛行機に乗ること自体は施術を延ばす理由になりません。ジュベルックは何回かに分けて受けることが多く、一度で大きく変わるより、少しずつ変化が重なっていきます。1回の来院で、医師がすすめる回数の代わりにはなりません。
粒子が集まったしこりは2~4週ごろに出やすく、そのころには帰国していることもあります。帰国後は、LINEで写真を送ってご相談いただけます。赤く痛んで腫れる、肌の色が変わる、見え方がおかしいといった場合は、返信を待たずに現地の医療機関を受診してください。
再受診で伝えたい施術記録としこりのメモ
再診では、いつ最初に触れたかと、どのタイプをどの深さに入れたかから確認します。同じしこりでも、ジュベルックスキンかボリュームか、1本を何mLの液で薄めたかで見るポイントが変わります。深い場所のしこりは超音波で位置と大きさを確かめ、肉芽腫が疑われるときは組織検査で確認することもあります。
施術記録を受け取ったら、日付・回数・製品タイプ・薄めた液の量・部位が書かれているかを先に確かめましょう。そこに、しこりに最初に触れた日、だいたいの大きさ、赤みや痛みの有無を足しておくと、数週間の変化を比べやすくなります。当治療は自由診療(保険適用外)で、費用はタイプや部位により異なります。ソウル・明洞のロッテホテルソウル内、乙支路入口駅近くにある STON Clinic にLINEでお問い合わせの際は、このメモと同じ明るさで撮った写真を添えてください。
読んで気になることがあれば
相談を書く参考文献
- フィラーの副作用を出る時期ごとに整理したレビューとしこりの対処 — Clin Cosmet Investig Dermatol, 2013 — PubMed Central
- 目の下のジュベルックボリューム後3週目のしこりを高周波で治療した症例 — J Cosmet Dermatol, 2025 — PubMed Central
- 標準タイプのジュベルックを目の下に3回入れた15人の研究 — Aesthetic Plast Surg, 2026 — PubMed Central
- PDLLA注入から4か月後に出た肉芽腫の症例 — Case Rep Dermatol Med, 2024 — PubMed Central
- 下まぶたのPDLLA肉芽腫を手術で治療した症例 — J Craniofac Surg, 2026 — PubMed Central
- ほうれい線にジュベルックを3回入れた20人の研究 — J Craniofac Surg, 2026 — PubMed Central
- PDLLAを含むコラーゲン刺激系注入後の視力障害報告のレビュー — Aesthetic Plast Surg, 2026 — PubMed Central
- フィラー後に血管が詰まったときのサイン — 米国FDA — U.S. Food and Drug Administration
よくあるご質問
Q. ジュベルックスキンでもしこりはできますか?
A. ジュベルックスキンもPDLLAの粒子を含むため、しこりができる可能性があります。ただ、タイプごとのしこりの頻度を比べた研究は見当たりません。タイプの記載がないジュベルックをほうれい線の真皮に3回入れた20人の研究では、最後の施術から3か月までしこりは出ませんでした。
Q. ジュベルックのしこりは自分でマッサージしてもいいですか?
A. 自分で強くもむ前に、まず施術を受けたクリニックで見てもらうのが安全です。粒子を含むフィラーの早い時期のしこりには、マッサージが役立つことがあるとまとめたレビューがあります。ただ、赤みや痛みのあるしこりは感染の確認が先なので、もむ前に受診してください。
Q. ヒアルロン酸を溶かす注射でジュベルックのしこりは消せますか?
A. ヒアルロン酸を溶かす注射だけで、ジュベルックのしこりを消すのは難しいと考えられます。この注射はヒアルロン酸を分解する酵素で、しこりのもとのPDLLA粒子を溶かす薬ではありません。粒子のしこりには、生理食塩水やステロイドをしこりに直接入れる方法がまとめられており、最後の手段として取り除くこともあります。
Q. 目の下のジュベルックはしこりができやすいですか?
A. 目の下は皮膚が薄いため、しこりができると目立ちやすく、治療も難しくなります。標準タイプ(50mg)を目の下に3回入れた15人の研究では、短い腫れと内出血のほかに、副作用は報告されませんでした。一方で、ボリュームのしこり症例や手術が必要だった肉芽腫の症例も、目の下や下まぶたで起きています。
Q. ジュベルックのしこりは自然に消えますか?
A. ジュベルックのしこりが自然に消えるまでの期間を測った研究は見当たりません。報告された症例は、高周波やステロイド注射で治療されています。痛みのないしこりは数週間大きさを記録し、小さくならない、または大きくなる場合は受診してください。
Q. しこりが残っているとき、次のジュベルックは延ばしたほうがいいですか?
A. しこりが残る場所に次のジュベルックを入れる前に、まず診察で原因を確かめます。以前のフィラーが残る場所や傷んだ組織に重ねて入れないことが、感染によるしこりを防ぐ方法としてまとめられています。ほかの部位の施術は、原因がわかってから決めます。
Q. ジュベルックから1年たって出たしこりも関係ありますか?
A. ジュベルックから1年たって出たしこりも、関係している可能性があります。フィラーの肉芽腫は、数か月から数年後に出ることがあります。関係のないしこりのこともあるため、施術の時期と部位を伝えて診察で確認しましょう。
医療情報に関するご案内
この記事は一般的な医療情報を提供するものであり、個別の診断や診療に代わるものではありません。 編集方針を見る

キム・ジャンジュ 首席院長
JANGJU KIM
キム・ジャンジュ医師は、明洞ロッテホテルのストーンクリニックの院長です。
経歴・学歴
- 현) 스톤클리닉 명동 롯데호텔 원장
- 경희대학교 의과대학 졸업
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